現在位置 : ホーム >  コラム  > VOICE

内部統制の構築で他社と差別化できる『会社の資産』づくりを!

みらいコンサルティング株式会社
金井健一

私たちがお手伝いさせていただいているコンサルティング業務には大きく2つのパターンがあると思います。
一つは、会社自身が将来に不安を抱えた場合もしくはチャンスを発見した場合に、何かより良い方法はないかと自発的にご相談していただくもの、もう一つは、業務上接する制度や規制がある場合もしくは新しく定められた場合、それに対応するためにより効率的な方法はないかと受動的にご相談いただくものです。
最近よくご相談いただいている内部統制の構築についてもどちらかといえば、後者の要素が強い場合が多いと思われます。
そのような場合に私たちが意識していることは、「制度を必要悪として消極的に捕らえるのではなく、そのような制度からどれだけ『会社の資産』となるようなものを作り上げるかを積極的に考える」ということです。
ひとえに「会社の資産」といっても色々なものがあります。内部統制を例にとってみると、直接的な成果物となる業務フロー図や業務記述書、リスク・コントロール・マトリックスを作って、業務を“見える化”することも大きな資産ですが、その他にも以下のようなものがあります。

  1. 経理担当者、営業担当者、購買担当者等様々な業務を行っている社員を集結してプロジェクトチームを作ることにより(内部統制は経営者も含めた全社的なプロジェクトとなります)、互いに自分の担当業務以外の業務を見る目を養うこと
  2. プロジェクトチームの運営方法及びそれによる問題解決方法を習得すること
  3. 会社に存在する“リスク”を洗い出すことにより(内部統制を構築する上で“リスク”を認識することが最も重要な点となります)、社員一人一人がリスクに対して健全な危機意識をもった社内環境をつくること
  4. 内部統制は将来にわたって運用していかなければならないものですので(一旦作り上げればそれで終了ではなく、毎期更新し、監査人の監査も受けることになります)、事業計画等とも照らし合わせて中長期的な視点で日々の業務フローを考えること
    その他にも、
  5. 「自分たちで会社を守るんだ」という社員の意識改革
  6. 社内コミュニケーションの活発化
  7. 社内の諸制度間の矛盾の発見
  8. 事後チェックの重要性の認識
  9. スケジュールの管理方法や社内全体への浸透方法の検討

等、大変多くのものが会社の資産となり得ます。
「制度」と聞くと私は信号機をイメージします。信号機を一つ設置する時には、やはりそこには必ず「何か理由」があると思います。最近多くの事故が発生しているとか、地域住民の強い声があるとか、他国の制度に合わせてとかです。このため、信号機ができた場合、それを煩わしいだけとは思わずに、こんなことを考えてみるように心がけています。

  1. ライバル会社が赤信号で頻繁に止まるところを、青信号の状態を長く継続させて円滑に通過することでリードしよう
  2. 赤信号に変わったらしばしば深呼吸をし、その根拠・理由を考え、青信号に変化させる絶好のタイミングを見はかろう
  3. 良質の信号機とそれに適合した良質の車、運転手を作り上げることで、会社にとっての「かけがいのない資産」を手に入れよう

私たちは、内部統制を価値ある「会社の資産」の形成の場として捕らえ、クライアントの皆様と共に考えることによって、共により多くの資産を作り上げていきたいと思っています。