スポンサー型再生で、地場産業を守る!

サービス
企業再生
課 題
経営の安定化を図りたい
業 種
食品メーカー

食品メーカー
H社

課題

その地域で地場産業となっている食品のメーカー。季節変動が激しく、その浮き沈みを地元金融機関が支えていた。しかし、長年の経営管理がずさんで営業赤字を繰り返し、大幅な実態債務超過となる。自力での事業継続が難しくなり、地元金融機関は支えきれなくなった。

H社は地元では多いときには400名の雇用を確保しており、その他取引先との商取引を考えると事業継続が望ましい。そこで、スポンサー型再生で事業継続を目指すこととなった。

施策

みらいコンサルティングは春に関与した。夏から秋に掛けて多額の運転資金が必要だが、金融機関では対応できない状況。その短期間で資金支援も行えるスポンサー企業を選定する必要があった。早急にデューデリジェンスを行って実態を把握し、スポンサー候補先のリストアップと打診を開始。関与後4ヶ月でスポンサー企業との基本合意を取り付け、民事再生手続きのなかで事業譲渡を行った。

結果

スポンサー企業は地元の同業者。対象企業より事業規模が大きい。スポンサー選定過程では、他地域のより大きな企業も検討しており、入札により勝ち取ったのである。
「この産業は地場産業。地元の同業が支援しないと、業界があらされることとなる。本件については、H社のみならず、この地場産業を守ったことになる」というのがスポンサー企業の支援理由だった。

「もう無理です。これ以上、うそはつけません」

社長は4代目。先代から約5年前に引き継いだが、先代の影響力は大きく、実質的には先代が会社を経営していた。会社は営業赤字を繰り返す状況。しかし、地域のことを考えると事業を止めるわけにはいかないので、粉飾を繰り返しながら対応していた。不審に思ったメインバンクから、詳細な資料を求められるようになる。社長はこれ以上は無理と判断し、会社の状況を正直に報告し、自らはどんな処罰も受けるので、事業を救ってほしいと懇願した。

みらいコンサルティングに相談があったのは、4月初旬。早急に状況を理解するためにデューデリジェンスを行い、実態を正確に把握した。

火中の栗を拾う

社長からの報告でメインバンクは激怒。しかし、この地場産業を営む会社の事業が継続できないと、連鎖倒産の嵐となる。メインバンクはいくつかのコンサル会社へ相談したが、この状態で関与するところは、みらいコンサルティング以外なかった。

とにかく時間との勝負。スポンサー探索は全国規模で一気に数十社へ打診を行った。しかし、検討するところは非常に限られていた。

資金繰りと、訴訟対応

途中、どんなに考えても資金ショートする可能性が高いことが分かった。そのためスポンサー選定と平行して、過剰在庫の処分、メインバンクによる動産担保融資(ABL)、取引の無い金融機関にDIPファイナンスの相談などを開始し、資金繰りを支えていった。

また、H社は大きな訴訟を抱えていた。それも同時解決することがH社の再生には不可欠なものだった。そのため早期に弁護士を選定して、みらいコンサルティングとチームとなって本件を進めることとした。

地場産業を守るぞ!

スポンサー選定では、地元の同業者、他地域の大企業などが接線となった。最終的にはH社の事業をよく理解している地元の同業者の方が事業価値を高く評価し、スポンサー企業となった。

「当社がやらなかったら誰がやるんだ!と思いました。また、仮にこの業界を知らない会社が支援すると、業界全体を荒らしてしまう結果となります。業界を守る意味でもこれをやるしかない、と当社は判断しました」スポンサー企業の経営陣は、入札で落札したときに、非常に喜んでいた。

部屋の温度が上がったんです!

スポンサー企業として高い評価で買収していたら、その後、2次破綻の恐れがある。しかしながら、H社は初年度から黒字化し、従業員の給与を増やしてもその傾向は継続している。
「最初、スポンサーに選任いただいてH社での従業員説明会がありました。是非一緒にこの業界を盛り上げたい、そのような当社の思いを語ったのですが、途中、従業員の皆さんからの熱意が伝わってきて、本当に部屋の温度が上がったと感じました。そのとき、この会社は十分再生できると確信できました。」

会社の雰囲気が明るくなり、今では優良企業としてその地方都市で事業継続されている。

関連する事例紹介

ご相談やお見積もりなど
お気軽にお問い合わせください

電話での
お問い合わせ

03-6281-9810

WEBからの
お問い合わせ