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2020.03.10
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中国(上海)レポート①<入国編>

中国(上海)レポート①<入国編>…

日本でも3/9より新型コロナウイルスに対する水際対策が強化されていますが、中国上海市でも3/3以降、過去14日間に日本を含む感染拡大国(韓国・イラン・イタリア)での滞在履歴がある渡航者に、自宅または指定施設での隔離が求められています。

今回、1月の春節以来ようやく上海に帰任することになりましたので、早速、現地の生の情報をお伝えしたいと思います。

中国(上海市)入国【3/6(金)】

まず、空港に着陸後、乗客は機内にて、以下のグループに分けられました。
(それぞれの書類へ記入)

 

A:12時間以内に上海を離れるグループ

B:12時間以上経過してから上海を離れるグループ

C:上海に住居があるグループ

D:上海のホテルを予約しているグループ

降機は、A→B→C→Dの順でした。

 

その後の流れを大まかにまとめますと以下のとおりとなります。
降機→検温→書類チェック→アプリ登録→入国審査→荷物ピックアップ

空港から出てからの行動も完全に制限されており、私のようなCのケースでは以下のとおりとなります。
なお、社有車使用の場合は若干違った運用となるようです。

 

空港出口→行先(区)別デスクにて受付→バス乗車→区内ホテル到着→検温・書類作成・隔離中のルール説明→専用車(一人ずつ)にて居住地へ→居住地(小区)のルールで入室
※検疫体制や運用面で不慣れなこともあり、上記とは違う手続きだった知人の報告をも受けています。
※空港から自宅への移動に、社有車または友人・知人の自家用車も認められており、バスよりも時間短縮できるという情報もあります。

 

結局、虹橋空港に到着後、上海の自宅に到着するまで普段であれば1時間足らずのところ6時間を要しました。上海領事館からも注意喚起が行われていますが、時間には余裕をもっておかなければならないですね。

https://www.shanghai.cn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00018.html

なお、中国(上海)側の対応として、虹橋空港に比べ浦東空港の方が手続きがスムーズで帰宅までに要する時間が短い事例が多数届いていますので、あわせて報告しておきます。

 

隔離生活のスタート

自宅に到着後、3/6深夜からすぐに14日間の隔離生活がスタートしました。
滞在の主なルールとしては以下のとおりです。

 

・許可なしの外出は不可(許可は緊急時のみだと思います。)

・ゲストとの面会不可

・毎日2回の検温。WeChatのグループチャットに体温報告しますが、医療関係者が1日2回確認に来ます。

・生活ごみは2日に一回、指定された袋に入れてドアの前に出す。

 

現在、日本人に限らず居住地への出入りには専用アプリへの登録と都度認証が必要になっています。従って、私が外出しようとしてもゲートを通過するのは困難です。空港での入国時も感じましたが、リスクマネジメントが徹底していて、完全に監視されている状態です。

食材や日用品の買い物はできませんので、配達をお願いするしかなく、食事も自炊かデリバリーとなります。

直接部屋への配達は禁止されているのですが、居住地の係員が受け取ってからドアの前まで持ってきてくれますので、この点は不便を感じません。

部屋にはベランダがあり、そこから外気に触れることは制限されているわけではなく、そろそろ訪れる上海の春を感じることができます。

 

所感:本当のリスクマネジメントとは

日本での搭乗から自宅到着まで、検温は3回あり体調にも問題はありませんでしたが、終始搭乗者は全員「感染者」としての扱いを受けます。
航空会社の客室乗務員以外は、自宅に到着するまでに接触した人はすべて防護服でした。
これはウイルスの流入・感染を完全に阻止するという強い意志に基づいたリスクマネジメントです。
その代わりに対象者の自由は奪われます。自宅への隔離方法など、徹底しています。

一方で、印象的だったのが、前述の「防護服」をまとった関係者の方々の対応が非常に優しかったことです。空港に到着するなり、機内に防護服姿の方々が乗り込んでくるのは異様な雰囲気ですし、空港内にもたくさんの防護服を着た関係者がいます。それだけをみれば緊張感が漂っているように思えるのですが、実際に空港内外で対応してくれた人々は総じて優しく、フレンドリーで、こちらの緊張した気持ちを和らげてくれました。おかげさまで、有事ではありますがリラックスして自宅へ到着できたことに、感謝しています。

 

基本的に生活範囲が制限されているので、外の世界の実際はわからないのですが、今後も所感や情報をお伝えできればと思います。

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