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国内だけでは「ゆでがえる」。だから海外で挑戦する。 …

2019.12.17

国内だけでは「ゆでがえる」。だから海外で挑戦する。 

国内だけでは「ゆでがえる」。だから海外で挑戦する。 

                 ー 株式会社サンファッション

 

繊維卸売業を営む、株式会社サンファッションの代表取締役、森田隆文氏は語る。同社は1975年創業、40年以上にわたり、縫製メーカー等に素材を提供し続けている関西の中小企業だ。

二代目経営者である森田氏は、早くから日本国内での営業活動のかたわら、中国をはじめとした海外に目を向け、設立した現地法人を通じて販路を拡大している。現在、上海、香港、そしてファッションの本場アメリカニューヨークに拠点を持つが、過去には北京や広州にも展開をしていた。

海外展開で大事なのは、「信用してまかせられる人と出会えるか」。もちろん自ら面接をおこない、「自分ごと化」ができる相手かどうかを見極める。当然、文化や風土の違いはあるが、ビジネスを成功に導く責任感と行動力は万国共通。もちろん、最初から丸投げするわけではない。現金の取り扱いを含め、徐々に権限を委譲していくことで、定着に導く。

「海外でのビジネスで成功するためには、『回収』がポイント。与信判断をするのに相手のトップに会いにいくぐらいのことは当然。リーダーの仕事は責任をとることだからね。」

ただ、中小企業、しかも、卸売業で海外でのビジネスを続けることは容易ではない。たとえ、いい人材に恵まれたとしても、いい商材がなければ続けられない。同社の扱う商品は、アパレルの中でもハイエンドカテゴリーに分類される素材もあるものの、価格の安い代替品がないわけではない。「いい仕入先を大事にして、長い付き合いをする。細く長く、徐々に太く。これは先代の教えなんです。」商材の価値をきちんと伝え、正しい商売をする姿勢がその言葉から浮かび上がる。

もちろん、仕入先だけではない。2019年大阪サミット「配偶者プログラム」のイベントでは、衣装に同社の扱う素材、リバーレースが採用された。縁が縁を呼び寄せ、未来につながっていく。偶然のようにも見えるが、必然といっても過言ではない。

これから挑戦するのは、後継者づくり。海外でビジネスをしている以上、言葉を含めた適応力も重要だが、最も大切なのは、あらゆるステークホルダーに正しく向き合う、企業としてのその姿勢 。

「もうひとつ、新しい柱を作って欲しい。」森田氏は期待を膨らませる。適切な利益を追求しつつ、取引先の価値を最大化するために知恵を絞る。先代から継承した思想、価値観をつなぐことで「持続可能(サステナブル)な経営」は実現するのだろう。

 

記事:下阪安勝(みらいコンサルティンググループ)

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