みらいコンサルティンググループ

「答え」のない、「問い」のない時代の経営

世界ではまだ収束の気配をみせない新型コロナウイルスですが、日本国内では経済活動が再開されています。

その中で、先を見通せない、計画をどうして立てていいかわからない、と感じている経営者のみなさまも多いのではないでしょうか。そのようなご意見を最近よくお聞きします。

 

私たちは、これからは、「答え」のない時代、そして、「問い」すらない時代になる、と考えます。少なくとも、それらを「誰かが示してくれる」「どこかで教えてくれる」ことはないのではないでしょうか。コロナ前からいわれていた、「先行き不透明な感覚」がコロナ禍により、はっきりと認識できるようになった、ともいえるかもしれません。

 

では、どうしたらよいのでしょうか。

答え、正解がわからないから何も動かないというのではなく、自ら問を立て、それに対する答えを探し続けること、与えられないのであれば、自ら作り出すしかありません。

 

問いの設定が間違えていれば、答えも間違っているかもしれません。問いの精度を高めるためには、氾濫する情報を見極め、取捨選択する力が必要となるしょう。また、正解を得るためには、検証を繰り返しながら、より正解と感じられる答えに近づけていく、という忍耐強いアプローチが必要となります。

 

もちろん、このような「仮説検証プロセス」は、個人単位でおこなうよりも、グループやチーム、少なくとも2人以上の複数人でおこなうと、思考の幅がひろがって有効です。また、電話やウェブ会議よりもリアルに集まった方がいいひらめきがある、と思いますが、そう感じるのは私だけではないはずです。

 

なにも経営に直接携わる方に限った話ではありません。このアプローチは、仕事をするすべての方に必要になるのではないでしょうか。なぜならば、与えられた指示を受けて動く、そのような仕事はAIといったデジタルがもっとも得意とするものですから。