みらいコンサルティンググループ

釧路市の「仕組みづくり」を取材しました

先日「仕組みづくり」の大切さを感じる出来事がありました。北海道釧路市の蛯名大也市長と面会した時のことです。

 

釧路市は「k-Biz(ケービズ):釧路市ビジネスサポートセンター」という産業支援機関を2017年より設置し、売上向上に特化した経営相談への対応を続けています。かねてより注目していた取り組みで、地域創生に取り組む上でヒントを得ることができればと考え、思い切って市長へ面会を申し込んだところ快諾いただきました。

 

当日は、蛯名市長と釧路市産業振興部長の中村基明様にお話を伺いました。事前に施設を見学させていただいたのですが、次々と相談者が訪れて、担当者の方々はひっきりなしに対応している様子でした。私が驚いたのは、この取り組みにより、これまで50名超の新規雇用につながったという話です。相談員の方々の親身な伴走支援によって、経営者が新たな挑戦に取り組み、その結果、雇用が生まれているというのです。そして、雇用効果もさることながら、その仕組み自体が地域経済にとって大切なものだと感じました。

 

蛯名市長は「私は経営をしたことがないけれども」と前置きした上で、「地元の経営者に『よしやってやろう』と思ってもらえるような仕組みづくりが大切」とおっしゃっていました。

 

地域創生を進めるには、地域を支える「ひと」の気持ちを高めることが欠かせません。そのためにも、個々の取り組みだけでなく、どのような仕組みをつくるのか、という視点を持ち続けたいと思います。

 

お忙しい中こころよく面会に応じていただいた蛯名市長、中村産業振興部長、ありがとうございました。

 

k-Biz:釧路市ビジネスサポートセンター