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8tipsリスクに備える経営

2020.07.30
リスクに備える経営

ポストコロナの「融資環境」はどうなる?

ポストコロナの「融資環境」はどうなる?…

国による初の緊急事態宣言発出、各業種への自粛要請。
需要が「蒸発」し、前年比売上が8割9割減、という過去に誰も経験したことのない事態が現実におこりました。「想定外を想定する」、これからの経営判断で持つべき視点が増えたと痛感させられました。しかも、まだまだ完全に収束する兆しも見えず、世界中で拡大し続け、世界経済全体の疲弊が底を打つ気配が見えません。

 

当然、企業経営でもっとも大切な「資金繰り」がもつはずもなく、多くの企業さまでは「緊急融資」を検討、実行された方も多いのではないでしょうか。
初めてみたときは目を疑いましたが、緊急融資や資本性ローンのテレビCMが政府広報として流され、どの企業も、本来は資金に余裕のある企業までも、生き延びるために「足元のキャッシュ」に注力する、冷静に考えると当然のように思います。

 

この未曾有の災禍がどこまで続くのか、誰も明確な答えは持ってはいないのですが、一方で金融機関等から無尽蔵に融資が受けられるわけでもないことも、多くの方は感じているのではないでしょうか。

 

何もかもが不透明ななか、唯一いえることは、「この融資環境はいつまでも続かず、どこかのタイミング、早ければ収束後一定期間以内に反動がある。」ということです。かつての◯◯ショックのときもそうであったように、いや、もしかしたらそのときの反省を踏まえてもっとドラスティックにやってくるかもしれません。さすがにウイルスが猛威をふるっている最中にはないでしょうが、すでに、峻別が始まっている、と考えてもおかしくはない状況です。

 

では、生き残るために、どうしたらいいのでしょうか。
ポストコロナを生き抜くに必要な3点セットを以下ご紹介します。

 

① 地に足のついた事業計画
② 取引金融機関との適切な関係性
③ 健全な危機感をもつ組織

 

3点セット、などと気軽に申し上げましたが、実際は、どれも一朝一夕ではできないものばかりです。逆にいうと、「できるだけ早く、できれば、今から始める」ことがポイントです。反動がおこってからでは手遅れです。そのときに恨み節をいっても何の効果もありません。

 

どうぞ「いま」行動を開始していただくことを切に願っています。もし、具体的な取り組みについて、ご支援が必要であれば、ご相談ください。

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