8tipsリスクに備える経営
- 2020.12.10
- リスクに備える経営
コロナ禍で見えた資産運用の方法
コロナで始まった今年もあと一か月を切りました。実は「このコロナ禍をきっかけに資産運用を始めた」という方も多いようです。
ちまたでは様々な噂が飛び交っています。
「いつもは高いあの株が下落しているから今は買い時だ」
「不動産はオフィスは厳しいが住宅は需要が高い」
といった情報を機に、資産運用を始められた方も多いのではないでしょうか。
一方で、「株は損をするだけだから絶対にやらない」「不動産は怖いから手を出さない」等々、コロナによる影響を見て資産運用に消極的になっている方もいるようです。
このような意見はどれも間違っているとはいえません。実際にコロナの影響で大きな利益を得た方もいれば、大きな損失を被った方もいるのは事実です。
そんな中、このコロナ禍で確実に見えたことがあります。それは、「『これは安全』という運用商品はない」ということです。
例えば、株式と債券は逆の動きをするので双方に分けた運用をすれば安全といわれていましたが、今回は両方が同じ動きをして一時的に大きな下落をしています。不動産についても都心オフィスは入居率が高いといわれていましたが、密集を避けて都心からの移転をする企業が増加し、空室率が上がる減少が起こっています。
このような状況下で何を考えたらよいのでしょうか。
それは、資産運用をどのようにすればよいかをあらためて見直すことです。そのために重要なポイントを以下二つご紹介します。
資産運用の目的は?
「資産運用は何のためにするのか?」意外とこの点が漠然とした方が多いようです。なぜ、目的が大事なのでしょうか?それは目的に応じて損得の概念が変わるからなのです。
たとえば、コロナで一時的に株価や債券が下がりました。もし短期資金の獲得が目的で株式投資をしていたのであれば、大きな損失になります。ですが、将来資金のために長期運用を考えている方にとっては特段影響はない、とみることもできます。不動産などにも同様のことがいえます。つまり、株の値動きや不動産の価格に一喜一憂するのではなく、自身の目的に照らして、「得をしているのか」「損をしているのか」を考えることが賢い資産運用のように思います。
何を分散するのか?
「株と債券に分散をしているから大丈夫」という方は、このコロナで想定外の影響を受けたのではないでしょうか。今回、これまで安全といわれていた常識が崩壊しています。
では、分散投資は意味がないのでしょうか。少し視点を変えると、分散の考え方に不足があったのではないか、とも考えられます。
金融資産と実物資産の分散、短期長期の時間分散、円と外貨の通貨分散、投資地域の分散等々・・・分散といっても様々な分散の仕方があるのです。分散投資をしていると思っていても実は偏りがあるケースが大半なのです。
一体何のために資産運用が必要なのか?そのための分散は本当に出来ているのか?
最近、みらいウェルスにいただく資産運用の多くで、上記の視点で見直しをおすすめしています。来るべき新年に向けて、年末はご自身の資産運用そのものを見つめ直す良い機会ではないでしょうか。
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