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2020.09.10
右肩上がりの経営

新規事業を探す「3つの行動」

新規事業を探す「3つの行動」…

よく、経営者から「新しい事業を考えないとね。。。」という話を伺います。

ただ、その話は、実際は二つのタイプに分類されると考えています。

ひとつは、「売上が前年比◯割減って、新しいことをやらないと生き残れない。」、というタイプ。もう一つは、「現状の事業は何とかうまくいっているが、日常業務が忙しくて、新しいことに手をつけられない。」、というものです。

 

しかしながら、いずれの理由でも、変化が大きく先が見えにくいこの時代の経営者にとって「どうやって新しい事業に取り組んでいくのか?」は共通する喫緊の課題である一方で、「新規事業といっても、なかなか見つからない」、といったお悩みもあるかと思います。

そこで、まずは「新規事業を探すこと」に焦点をあててお話しします。

 

新規事業を探す際に大切なことは、その「きっかけ」です。我々がオススメしている「きっかけ」の探し方として、以下に3つご紹介します。

 

探し方①:今ある顧客の声を聴く!

新規事業といっても、全く何もないところから始める必要はありません。言い方をかえれば、今、会社がもっている「強み」を活かして検討していくことが効果的です。

そのもっとも大きな「強み」のひとつが、今いる顧客です。顧客に「会えて」「悩み」「課題」を聴けることは、価値そのものです。

 

目の前の顧客に対して、商品やサービスを売り込むのではなく、抱えている「課題」をよく聞いてみてください。あえて「今お困りになっていることは何ですか?」といった質問をすることで、「新しいヒント=事業のネタ」がみつかるはずです。

そして、会社の営業会議などで、売上の話だけではなく、「顧客の課題」を集めてみるとさらに効果的です。

シンプルな方法ですが、顧客からの「一次情報」は自社しか手に入らないものです。顧客をもっていないベンチャー企業から見たら、「顧客」がいることがどれだけ羨ましいことかを考えてみるとその価値に気付いていただけると思います。

 

探し方②:従業員の声を聴く!

「従業員からアイデアを出してみましょう。」とご提案すると、「従業員からアイデアなんて出てこないよ。そんな社風ではない。」という返答をよく伺います。ただ一方で、「従業員からアイデアを正式に募集したことがない」という会社がほとんどだったりします。

 

従業員は顧客などの関係者と日々接点を持っています。日々課題は感じているものの、日常業務をこなすことが優先となり、顧客の課題を解決することが自身の仕事であるという気持ちまで至っていないだけです。

期限を区切って、紙にその課題を書いてもらう、つまり、真剣に「考える場」を創ると、意外とアイデアは出てくるものです。1人のアイデアでは弱いかもしれませんが、複数のアイデアとして統合する、あるいは、今ある事業と組み合わせることで面白いアイデアになるかもしれません。

 

大切なことは、新規事業のアイデアを「会社として正式に従業員に聞く制度を創ること」と「それを継続すること」です。1度ではなかなか難しいかもしれませんが、継続して実施することで、「顧客の課題は何なのか?」という視点で考えるようになります。

「アイデアを出す」ことが仕事と実感してもらうために、1年に1回は「社内アイデアコンテスト」をやってみると盛り上がるかも知れません。

 

探し方③:新しい 顧客の声を聴く!

新しい顧客との接点として、現在もっとも有効なものが「ウェブサイト」です。会社のホームページはあるよ、と言われるかもしれませんが、注目すべきは、そのウェブサイトに「どうやって新しい顧客が検索してたどり着いたか。」です。

 

プランド力のある大企業であれば、「ブランド名」や「会社名」で検索されるかもしれませんが、中小企業がいきなりそれを望むことは難しく、「検索してヒット」を狙うしかありません。

 

実は、その「検索ワード」が「新しい事業のニーズ」そのものなのです。検索するのは何らか解消したい課題があるから、といえばお分かりいただけますでしょうか。

オススメしているのは、ホームページとは別、または、ホームページの中に簡単なものでもいいので「自社で提供できる解決策」を掲載するコーナーをつくり、そこのキーワードを検索してヒットしてもらえれば、マーケットニーズが見えることになります。

 

上記でご紹介した3つの施策は、「やればできること」です。

これらを複合的に継続実施することで、きっと新しい事業の卵を見つけることができるはずです。

なによりも、「新規事業をやらないとね。。。」といつも憂いている会社から「常に新規事業を探す3つの行動をしている」会社へと進化していることでしょう。

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