8tips引き継げる経営
- 2019.10.18
- 引き継げる経営
そもそも資産運用は何のためにする??
資産運用に関連する情報を、さまざまな場所で見るようになりました。少し意識してみると、テレビや新聞、Webサイト、SNSなどで、資産運用の方法や具体的な商品が紹介されていることに気づくことでしょう。ところで、なぜ資産運用が必要なのでしょうか。
資産運用は本当に必要か?
QUICK資産運用研究所が2018年に行った調査によると、資産形成・資産運用について「非常に必要性を感じる」「やや必要性を感じる」と答えた人の割合は49.3%でした。2017年の調査より11.7ポイント上昇していますが、それでも資産運用の必要性を感じている人は半数に満たない状況です。資産運用の必要性を認識する人は、ここ数年で顕在化してきたと言えるでしょう。
一方で、資産形成・資産運用について「あまり必要性を感じない(8.7%)」「全く必要性を感じない(13.9%)」という否定派も、根強く残っています。必要性を感じない理由としては、「リスクを取りたくないから」「そもそも資産形成について考えたことがない」「節約すればいいと思うから」などが上位で、さまざまな理由で資産運用の必要性に疑問を感じている人がいることがわかります 。
肯定派と否定派、それぞれの意見がありますが、資産運用は本当に必要と言えるのでしょうか。
将来を見据えた行動が大事
これまでの日本では、資産運用は必ずしも必要ではなかったかもしれません。人口が増え、経済が順調に成長し、年金や社会保障が問題なく機能していれば、貯蓄や保険によって老後資金をカバーすることができたからです。しかし、現在は少子化が進み、人口減少に伴う経済の縮小や、高齢化による年金財政の悪化など、貯蓄や保険だけでは対応しきれない状況になりつつあります。
加えて、私たちの生活も多様化しています。個人であれば、進学や就職、結婚、老後などの基本的なライフイベントだけでなく、転職、起業、学び直しなど、これまでとは異なる新しい生き方の選択も視野に入れるべきです。企業であれば、AIやIoTをはじめとする急速に進化するテクノロジーへの対応やグローバル化、女性やシニア、外国人労働者の活用などへの投資が必要です。
これらのことから、自らの資産を適切に運用していく必要性は高まっていると言えそうです。
実現したいことを実現するために
資産運用は、将来の備えという「リスクヘッジ」の側面だけでなく、実現したいことを実現するための「攻めの投資」にもなり得ます。目先の利益だけでなく、将来を見据えた資産運用ができるかどうかによって、個人も企業も未来は大きく変わるでしょう。
そこに、資産運用の必要性があると言えるのではないでしょうか。
(執筆:立石守 みらいウェルス株式会社 代表取締役)
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