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Googleに学ぶ、社員の生産性を向上させる方法とは?

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(写真=画像素材:PIXTA)

今、労働環境が大きく変わりつつあります。有効求人倍率が高止まりするなど、企業側の人手不足が深刻になる一方で、働き方改革などで労働時間は短くなっています。

このような状況で従業員に求められるのが、一人ひとりの生産性の向上でしょう。では、どのように生産性を上げていけばいいのでしょうか。Googleの研究事例などをもとに、具体的な改善方法とともに紹介します。

これからますます「生産性」の重要性が高まる

今、日本の職場環境は、大きく変わりつつあります。

大きな変化の一つが、人手不足です。2009年以降、有効求人倍率は右肩上がりで、2018年時点では1.6倍に達しており、多くの職場で人が足りていない状況です。また、高齢化により生産年齢人口は今後も減少していく見込みです。ロボット化やAI(人工知能)化など、前向きな要素もありますが、基本的に今後は慢性的な人手不足が予想されます。

では、今いる人材がより多く働けばいいかというと、それでは根本的な解決にはなりません。加えて2019年に施行された働き方改革法案では、長時間労働を規制しています。

我々が今後すべきことは、仕事の生産性を高めることです。労働時間、労働者の数が減少していく中で生き残っていくためには、一人ひとりが生産性を上げることが重要になってきます。

Googleが発見した「心理的安全性」の重要性とは?

生産性を高めるには、一人ひとりが仕事のやり方を見直す、スキルアップするなどの「個人の生産性」を高める方法と、個人が力を発揮しやすい環境を作ることで「チームの生産性」を高める方法があります。ここでは、チームの生産性を上げることに着目してみましょう。

チームの生産性を上げることについては、過去に多くの企業が研究してきました。その中で最近特に注目されているのは、Googleが発見した「心理的安全性」です。Googleでは労働生産性を高めるために、生産性が高いチームの共通点について研究を重ねてきました。そこで導かれたのは、「生産性の高いチームは、心理的安全性が高い」という結論でした。

心理的安全性とは、「不安や恥ずかしさを感じることなく、自然体の自分でいられること」です。これが高いと、様々なことに好奇心を持ち、チャレンジできるようになります。また、メンバー同士のコミュニケーションも良くなることが分かっています。つまり、チームの生産性を高めるためには、心理的安全性を高めることに注力すべきなのです。

心理的安全性を高める具体的な方法とは?

心理的安全性を高めるに考えられる具体的な方法を5つにまとめました。

1つ目は、積極的な姿勢を示すことです。チームメンバーから学ぼうという意欲を持って質問をしたり、傾聴の姿勢を示したりすることが有効とされています。目や態度で姿勢を示すことも大切です。

2つ目は、理解していることを示すことです。相手の言ったことを要約したり、否定的な感情ではなく解決策に焦点を当てたりすることなどが推奨されています。

3つ目は、対人関係において相手を受け入れる姿勢を示すことです。たとえば、チームメンバーのために個別面談の時間を作ったり、チームメンバーの貢献に対して感謝の意を表したりすることも重要です。

4つ目は、意思決定において相手を受け入れる姿勢を示すことです。具体的には、チームメンバーに意見やフィードバックを求めたり、相手の話を最後まで聞いたりすることです。

最後は、強情にならない範囲で自信や信念を持つことです。たとえば、チーム内で意見が割れた時は、自分の意見を主張することを促すことが有効です。

この5つに共通するのは、他者を尊重するということです。お互いの人格を肯定し、尊重し合うことが、心理的安全性を高めることにつながります。

心理的安全性を高め、生産性の高いチームを

生産性の高さが重要になる中で、個人のスキルアップだけでなく、チームとしての生産性の向上が求められています。

チームとして高い生産性を出すために、Googleが発見した「心理的安全性」の考え方を参考にしながら、お互いを信頼しフォローし合える環境を整えていきましょう。チームメンバーの人格を尊重することで相手の立場を思いやり、助け合いの精神も生まれることでしょう。これまでそれぞれで取り組んでいた作業も、コミュニケーションの結果、新たな方法が多くの相乗効果を引き起こし生産性の高いチーム作りに貢献していくのではないでしょうか。

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