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8tips真のデジタル経営

2021.03.03
真のデジタル経営

ウェブセミナーを使いこなして生き残る!

ウェブセミナーを使いこなして生き残る!…

【ポイント】

ウェブセミナーは今後も活用がすすむ

提案型営業推進のためには、セミナーは有効な施策

ウェブセミナーの特性を理解し「使いこなす」ことが重要

 

この1年で大きく様変わりしたもののひとつとして、「セミナー」のあり方があげられます。いわゆるウェブセミナー(ウェビナー)がこんなに日常化するなどとは、たとえば2年前には誰も考えていなかったことではないでしょうか。

 

ウェビナーの最大の特徴は、その「手軽さ」です。参加する方は、当日送られてきたアドレスをクリックするだけ。それだけで必要な情報が手に入ります。会場まで移動する必要もなく、職場、自宅、通勤移動中、場所も選びません。三密回避が叫ばれる中でうってつけです。また、主催側にとってはあまりありがたくない話ではありますが、リアル会場と違って途中で退出することも簡単にできたりします。

主催者側にもメリットがあります。会場を用意したり、入場の受付をしたり、資料印刷、リスト作りや文房具類の準備といった、こまごました実務面の負担もいっさい発生しません。また、準備段階でも、チラシを作って発送する必要もなく、ホームページに掲載してメールでお送りするだけ。労力もコストも大きく違います。

ただ、デメリットもあります。ウェブセミナーではどうしてもコミュニケーションが一方通行となりますから、主催者側からするとせっかく参加していただいた方との関係性構築という観点ではなかなか難しいものがあります。そもそも、セミナーをやる意味は、特に無料でおこなうものについては、「顧客接点をつくって営業につなげる」というところもありますから、本来の目的からいうと大きなデメリットです。また、参加者(聴講側)が認識しているかどうかは別として、会場の空気感による啓発、講師との対話によってうまれる気付き、といった情報以外の感性が得にくいというデメリットもあるはずです。

 

企業が主催するセミナー自体は、その顧客や顧客候補との接点を確保するという意味でなくなることはないと思います。手紙やメール、動画配信といった営業手法も確かにありますが、やはり「リアルタイムの生の声(たとえパソコン経由でも)」を届けることには相応の意義があるのではないでしょうか。

では、その方法、会場に集まっていただく形か、ウェブセミナーか、という選択肢になるのですが、あくまでも参加者側の目線で考えると、気軽に参加できるウェブセミナーが主流になると予想することができます。一部、講師に直接会いたい、会場の一体感が目的、会場にくると素敵なプレゼントがもらえる、といった付加価値があるものについては会場型(リアル)セミナーが開催されると思いますが、その方が特殊ケースということになっていくのかもしれません。

 

業種業態に関わらず、普通に営業をしてモノやサービスが売れる時代ではなくなりました。どんな企業でも「提案型営業」「ソリューションビジネス」といった切り口を模索する必要があり、そのためには、提供価値を体験として伝えることのできるセミナーは有効な手法です。ウェブセミナーが常態化する中でその特性を正しく理解し、企業として期待する成果を手にするために試行錯誤することは、この新しい時代の経営に必要な要素なのではないでしょうか。

 

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