GWP100Glocal Workshop Program 100 実施事例
2024.10.08
<韓国>韓国から学ぶ海外進出および日本と韓国企業の協業の可能性
2024年、経済産業省から中堅企業の定義と中堅企業政策が発表されました。中堅企業は、従業員数2,000人以下(ただし中小企業を除く)の企業と定義され、過去10年間で中堅企業の売り上げは国内外ともに高い成長を示しています。この成長は「国内・海外両軸でのシェア拡大」を中堅企業が牽引していることを示しており、日本経済の成長において中堅企業が重要な役割を果たしていることがわかります。今回は、グローバル展開の分野で秀でている韓国を訪問しました。
グローバル展開における考え方の違い
韓国の中小企業支援機関であるソウル市のソウル産業振興院さま(以下SBA)とCreww Koreaさまにお話を伺ったところ、韓国の企業は、人口が日本の約半分であることから国内市場が小さいため、海外進出を前提に起業することが一般的であるとのことでした。韓国では国を挙げて支援がおこなわれており、SBAも日本、アメリカ、中国への海外進出支援をおこなわれています。こうした支援により、韓国の中小企業はグローバル市場においても成果を上げることができています。
日本企業とのシナジー
韓国の強みは、海外進出のノウハウや国家による支援が豊富であることです。一方で、日本の強みは、製造業などの基礎技術が高いことにあります。これまで日本企業は大きな国内市場に恵まれていたため、韓国企業に比べて海外進出に消極的でしたが、これからの日本経済の成長には海外進出が不可欠であることは明白です。韓国から「海外進出のノウハウ」を学ぶことで日本の製造業の基礎技術のグローバル市場展開を促進すること、そして、もし参考にしていただけるのであれば、韓国は日本の製造技術のノウハウを学ぶことで、両国企業の間でシナジーが生まれる可能性が期待できると感じました。
今回の韓国訪問を通じて、国を挙げたスタートアップ支援や国家主導のプロジェクトファンドなど、韓国の経済政策と日本の違いを知ることができました。みらいコンサルティンググループとして、日本企業および日本経済の活性化につながる連携とシナジーを生み出すことができればと考えています。海外進出を検討されている経営者の皆さま、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
【セミナー情報】
【ライブラリ】
- LIST
- 一覧へ