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8tips右肩上がりの経営

2020.10.01
右肩上がりの経営

「変わる」ための5つのステップ

「変わる」ための5つのステップ…

成熟期を迎えた企業が環境変化を予測し、新たなチャレンジに取り組む、これは環境が変化するというあたりまえの事象のなかで、企業が存続と成長を望むからこそおこなわれることです。しかし、事業がうまく進んでいると、それに満足しチャレンジをやめてしまう企業も少なくありません。それは、存続と成長を期待していないからではないと考えます。「環境が変化する」というあたりまえのことを「忘れていた」もしくは変わってから対応しようと「軽視していた」という場合が多いかと想像します。

コロナ禍において環境が激変し、これまでうまくいっていた事業の急速な悪化が多くの地域・業界において発生しています。環境の変化をしっかりと見ながら新たな未来を創造していく力を蓄えていた企業でさえ、その想定外の変化に対応することが難しいと感じることすら少なくありません。しかし、改めてこの変化のなかで感じることは「変わる」ということの大切さです。

 

◆「将来のありたい姿を明確にすること」

そもそも「変わる」ことは、自分達の願望であると考えます。環境変化があたりまえという前提のなか、自分達が変わらなければ変化した環境が自分達にとって有利な変化でない限り期待していた状況にはならなくなるのは誰もが理解できることです。そのため、環境変化のなかで自分達がどのようなことを期待しているのかを明確化しながら、それに向けた変化に取り組んでいくことが、自分達の望むこととなります。

 

◆「変わりたい」こと「チャレンジ」することを明確にすること

ここでポイントとなるのが、「何をどのように変化させていくことが、自分達の望むことであるのか」を明確にすることです。「経営課題」とは「ありたい姿と現状とのギャップ」と言い換えることができます。「ありたかった姿」と「現状」とが一致している状態であれば、現状に満足してしまうということが起きると考えられますが、それを将来ワクワクするような「ありたい姿」と「現状」と時間軸をずらして見つめなおすと、「変わりたい」ポイントが浮かんできます。そして「変わりたい」をどうしたら変われるのかを考えます。この「どうしたら」を見つけることができたら、具体的な変化を求め、行動を進めていくことができます。

 

「変わりたい」を叶える「チャレンジ」を見つける5つのステップ

<ステップ①>「己」を明確にする

自分達が大切にしてきたこと、努力してきたことを振り返ることで判断軸を明確にする

<ステップ②>「現状」を明確にする

今、どのような環境のなかでどのような状態であるのか

<ステップ③>「ありたい姿」を明確にする

変化する環境のなかでどのような状態となっていたら満足できるのか

<ステップ④>「現状」と「ありたい姿」の間にある「変わりたい(ギャップ)」を明確にする

満足できる将来と現状とでは何がどのように異なるのか

<ステップ⑤>「チャレンジ」を明確にする

どうしたら「ギャップ」を埋め「変わる」ことができるだろうか

 

◆うまく「変われているか」を確認すること

「進捗はどう?」と聞かれたとき、「うまくいっている」か「うまくいっていない」かの判断の軸が定まっていなければ、明確な回答ができません。自分達が何を得たくて、どのような成長・変化をしていくことを期待しているのか、変化・成長がうまく進められているのかを定期的に確認しあうことが大切です。

 

新たな取り組みをはじめ、「変わる」ことにはお金、時間、そして労力を要します。先の見えないなか、意思決定をし、行動に移すことはたやすいことではありません。自分達のワクワクするような「ありたい姿」を想い、「変わりたい」「実現させたい」という強い気持ちが未来を創る一歩を進めていくことに繋がります。一人ひとりの想いと行動が豊かな未来に繋がると信じ、今を懸命に生きていきたいと考えます。 

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