8tips社員が幸せな経営
セミナーレポート:リモートワークで一体感を醸成するコミュニケーションの仕組み
ポイント
‟心理的安全性”を組織の中につくりだすには、「傾聴」と「承認」が効果的
リモートワークでは、「感情の共有」機会を意図的に作り出すことが大切
感情を可視化することで、文字だけでは伝わりくい本人の心境が分かり、上司も適切なフォローをすることが出来る
メンバーの週報に対してリーダーから「承認・応援」コメントを送ることでメンバーの安心感に繋がる
企業文化は普段の社員のコミュニケーションによって作られる
素晴らしいサービスを持つ企業の共通点は「賞賛文化の浸透」と「価値観の実践」
称賛をオープンな場で伝えることによって現場でおきたよい行動を全体で共有することができる
今回は株式会社シンクスマイル新子社長をお招きし、
リモートワークが増える中、実際に両社で活用しているコミュニケーションツールを例に「どのように組織やチームの一体感を醸成していくのか」「なぜその機能が必要なのか?」について三部制でお話いたしました。
第一部:リモートワーク環境における「みえる化」
「あなたは、会社の同僚や上司に気兼ねなく何でもはなすことができますか?」
というセミナー冒頭での質問に対しては「遠慮して話せていない事がある」または「思っていても話せていないことが多い」とお答えした方が75%以上いらっしゃいました。
この問題の解決キーワードは‟心理的安全性”です。
そして、心理的安全性をつくるために重要なのは「傾聴」と「承認」です。
セミナーでは3つの「聴く」と3つの「承認」をポイントとしてお伝えいたしました。
「承認」は‟みえる化”することがポイントです。
特に、リモートワークが増える中で、業務上の「情報の交換」は出来ても、対面で会わない状態での「感情の共有」を難しく感じている方も多いのではないでしょうか。
みらいコンサルティンググループでは「ポケビズ」アプリを活用し、週報を通して「感情の共有」を行っています。
日本人は本音を言わない文化がありますが、週報を書き続けることで伝える力も向上し、メンバーそれぞれの感情や人間性が見えてきます。
また、毎週リーダーから「承認・応援」コメントをもらえることでメンバーの安心にも繋がります。
さらに、感情のスタンプ等で感情を可視化することで、前向きなのか悩んでいるのか、文字だけでは伝わりくい本人の心境が分かり、上司も適切なフォローをすることが出来ます。
リモートワークでも一体感を生み出すために「承認」と「感情の共有」を融合し、「仕組み化」することがとても重要です。
第二部:称賛文化の浸透と価値観の実践を
最初に、参加者の方に対し、「今、自社でどんな課題があるのか」についてアンケートを実施いたしました。結果は、採用27%、育成は94%、定着に関しても52%の方が「課題がある」との回答でした。
例えば社員が1人離職すると会社にとっては大きな損失になります。
そういった意味でも上記は、人事課題ではなく経営課題なのではないでしょうか?
良い企業文化が優秀な社員・チームを育て、素晴らしい製品やサービスをつくっていきます。素晴らしい製品やサービスをお客様にご提供することは業績向上に繋がります。
では企業文化はどのように作られていくのかというと、普段の社員のコミュニケーションによって作られていきます。
コミュニケーションの中でも‟ホメる”ことの効果は近年注目されており、ディズニーの「レコグニッション活動」、Googleの「Gサンクス」等々、素晴らしいサービスを持つ企業では「称賛文化の浸透」と「価値観の実践」が行われています。
ポイントは「目的の明確化」「シンプル」「定期的な表彰」です。
シンクスマイルで展開している「RECOG」は1000社、500万回のコミュニケーションを分析して開発されたアプリで、称賛文化の醸成と行動指針の浸透を実現する上で活用されています。
本人へのフィードバックやアドバイスなどはチャット機能を使用してクローズドな場でコミュニケーションを行い、これからも続けて欲しい行動や他の人にも知ってもらいたい活躍等があればレター機能を使用してオープンな場で称賛を贈ることでフィードバックを効果的に区別して行うことが出来ます。
称賛をオープンな場で伝えることによってひとつの部署で起きた良い行動を全社で共有することができます。
また、RECOGでは活躍している人財やチームの状態を可視化・分析することも可能です。
分析によって将来のリーダー候補や離職予備軍に対して適切なサポートをしたり、定着可能性の高い部署に配置することが出来ます。
「仕組み」を上手く活用し、感謝や称賛を増やすことで良い企業文化や良いチームをつくり、経営課題解決に繋がります。
第三部:Q&Aセッション
Q「傾聴力を高めるためのポイントは何ですか?」
Q「RECOGでメッセージを送ることに消極的な上司に活用してもらうために、どうすればよいでしょうか?」
Q「個人の感情のステータスを開示することにより上司が過敏に反応し、必要以上に業務量に差が出てしまう懸念はありませんか?」
など、皆様からいただいたご質問に対して体験談を踏まえお答えしています。
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