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2022.09.07
SDGsと経営

採用は「個社がデザインする」時代へ

採用は「個社がデザインする」時代へ…

「多様性」が持続可能な社会のスタンダードな考え方になる中、企業の採用活動は、未だ大手採用会社が展開する画一的になりがちな採用プロモーションや仕組みに頼っているのが現状ではないでしょうか。一方、求職する側である学生たちの意識は、社会の変化とともに確実に変わりつつあり、この変化に対応できるかどうか、がこれからの人財採用の大きな鍵となることは間違いありません。

「価値観への共感」が志望動機となるZ世代

今、新卒採用のターゲットとなるのは、いわゆる「Z世代(1990年代中盤〜2000年代初頭に生まれた世代)」です。生まれた時からスマートフォンやタブレットが身近にあり<デジタルネイティブ>とも呼ばれる彼らは、「自己実現」や「社会貢献」に重きをおき、就職する会社が「サステナブルかどうか」が志望動機の上位に入るなど、これまでの求職者とは明らかに違う特性を持っています。例えば近年では、大学をSDGsの17項目で「逆引き」する、Z世代の高校生を対象とする大学紹介サイトが注目されました。自身の価値観や考え方が明確で、それぞれの価値観にあった進路を自身で選択していく。そんなZ世代の心を、私たちは掴まなければなりません。

 

こうした意識の変化は、特に中堅中小企業にとっては採用活動を大きく前進させるチャンスともなり得ます。これまで、ブランド力のある企業に認知度や待遇等で差をつけられ、思うような人材を採用できなかった企業でも、欲しい人材の「共感」を得、採用に結びつけることが可能になるからです。

 

「価値観をマッチングする」共感採用

どんな人に入社して欲しいのか、まずは具体的にイメージしてみましょう。どんな価値観の人なら、自社の未来をともに築くことができるでしょうか。その人が入社したら、自社のリソースを使ってどのように社会に貢献できる可能性があるのでしょう。モデルとなるような人材は社内にいるでしょうか?その人に対して、どのような方法で何を伝えると自社に興味を持ってもらえるでしょうか?

 

特に中堅中小企業では、採用できる人数は限られています。どれだけたくさんの人に伝えたとしても、「本当に伝えたい人」に伝わらなければ意味がありません。広く浅く拡散する「誰にでも」の求人情報よりも、自社のビジョンや価値観、社会への提供価値に共感してくれる「あなた」のための自社に適した求人活動が必要です。

 

例えば、自社メディアの構築で成果をあげた事例があります。若手社員を中心にワークショップを行い、社会に提供する価値と強みを掘り下げ、大切にする価値観を明らかにしました。その後ワークショップのメンバーが広報チームとなり、その価値観や事業を通して実現する社会貢献の最新記事をアップし続けたのです。結果として、共感人材の採用に至っただけではなく、広報チームとなった既存社員の価値観のすり合わせや士気アップにも繋がり、組織力の向上にも繋がっています。

 

α世代の到来=多様化の加速に備える

あと数年で「α世代」が社会に出る時代がやってきます。α世代とは2010年以降に生まれた世代のことで、より多様性に寛容でネットの情報を鵜呑みにせず、強い倫理観や自身の価値観を持つとされています。“ポストステレオタイプ”とも評され、小さい頃からデジタルを使いこなしクリエイティブ力が高い彼らは、深く共感するビジョンや社会に必要とされる事業に対して個性を発揮し、このVUCA時代の頼もしいリーダーとなってくれるはずです。

 

私たち企業は、より多様化する価値観や考え方を柔軟に受け容れると同時に、自身のビジョンや価値を明確に打ち出し、共感人材との出会いを生み出す「自社らしい採用活動」をオリジナルでデザインしていく必要がある、そんな時代が来ているように思います。

 

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