8tips世界を駆ける経営
- 2021.04.21
- 世界を駆ける経営
「中国製の新型コロナウイルスのワクチンを接種した人の中国入国に関連便宜を提供する通知」について
2021年3月15日、駐日本中国大使館は、「中国製の新型コロナウイルスのワクチンを接種した人の中国入国に関連便宜を提供する通知」を発表しています。当該通知の主な内容は以下のとおりです。
▼中国製ワクチンを接種し、ワクチン接種の証明書を持つ人は、種類によって以下のルールに従いビザを申請する。
1.必要な業務再開のために中国に行く人及び家族は、新型コロナウイルス流行前の要求により資料を準備し、ビザを申請する。
2.「緊急人道主義需要」の為に中国に行く中国国籍又は中国永住権を持つ人の外国籍家族は、関連資料を提出し、ビザを申請する。
3.APEC商務旅行カードを持つ人は、有効なAPEC商務旅行カード及び中国国内受け入れ先の招待状を持ってビザを申請する。
特に関係性の高い上記1については、以下のように解釈されていますのでご参照ください。
●「新型コロナウイルス流行前の要求により資料を準備」というのは、現在中国入国ビザ申請上最もネックとなっている特別招待状は不要と解釈。つまり、中国製ワクチンを打っていれば特別招待状が無くても直接海外の中国大使館に対してビザ申請が出来る。
●当該通知は、駐日本中国大使館だけでなく、他の国の中国大使館も同時に発表しているが、当該通知の主な通知対象は、恐らく中国製ワクチンの承認が取れている国々と考える。例えば、中国製ワクチンとアメリカ製ワクチンの両方で承認を取れている国の場合、中国に行きたい人は当該通知により中国製ワクチンを優先的に選ぶ可能性が高くなる。
●ただ、日本やアメリカなど中国製ワクチンの承認が取れていない国では、当該通知は意味がない。間接的なワクチン外交と言えなくもないが、今後の動向が注目される。
●当該通知は、あくまで「簡素化」に留まるので、打たなければビザ取れないということではない。従来通り特別招待状から申請する方法も残されている。
なお、情勢は刻々と変化していきますので、最新情報や実際の運用状況については、都度お調べいただいた上で動かれることをお勧めします。
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