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2021.06.28
世界を駆ける経営

アフターコロナの新たな海外戦略

アフターコロナの新たな海外戦略…

2020年後半から、中国での市場調査であったり、特定技術の社会実装事例や中国固有の民間技術やサービスに関する各種リサーチの依頼が急増しています。

 

テーマを例に挙げますと、「スマートファクトリー」「スマート農業(アグリテック)」「スポーツテック」などさまざまな注目分野に関するリサーチや、「ローカル5G」や「パワードスーツ」といった特定の技術についての最新動向など、日本企業が如何に中国をはじめ海外の技術に注目しているかがわかります。

 

COVID-19の蔓延や米中貿易摩擦はグローバルビジネスに大きな変化をもたらしました。そこから見えてきたのは、日本企業の新たな海外進出のカタチです。これまでのように、海外の安い労働力を活用したり、海外の巨大マーケットを狙った販路拡大といった戦略に基づいた海外生産拠点、海外販売拠点の設立とは違った景色がみられます。

 

当社へリサーチやマッチングをご依頼いただく企業の多くは、中国だけでなく米シリコンバレーやイスラエルのスタートアップ企業の研究も重ねており、それは、海外において、日本とは違う文化や違う発想によって生まれてくる最先端の技術やサービス、あるいはアイデアを、何とか日本市場または自社に取り込みたいという思惑にもとづくものだと考えられます。

特に大企業の場合には、自社の持つ技術やノウハウと、海外企業の持つ技術やノウハウを組み合わせることによって、更に進化したサービスを日本国内や海外で展開することを検討しているのではないでしょうか。

そういった意味でも、以前は「何かいいのもがないか」といった漠然とした調査活動が目につきましたが、最近はテーマやパイプラインがはっきりしているという、明らかな違いがみられるのは合点がいきます。

 

コロナによって現地に行けなくなったという声も多くきかれますが、一方で展示会や商談会のオンライン化は急速に進んだため、むしろ比較検討はしやすくなったといえます。そうした基礎的な情報収集と、個別のリサーチ業務を組み合わせることによって、海外戦略を具体化していくという流れは、アフターコロナで更に加速することが予想されます。

 

私たちも海外の技術やスタートアップ企業を日本企業に積極的に紹介していくことが、新しい海外ビジネスのカタチを創り上げることだと考え、日本・中国ASEANそれぞれに貢献していきたいと思います。

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