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8tips世界を駆ける経営

2020.01.06
世界を駆ける経営

~Wechat&「企業Wechat」~ 深センEYE

~Wechat&「企業Wechat」~ 深センEYE…

(写真=画像素材:PIXTA)

毎月のアクティブユーザー数が11億5千万人以上になっている中国Tencent社のWechatアプリは既存の機能に加えて、どんどん進化している。
個人アカウントのSNSが基盤になっているWechatでは、友達として親族、親友以外にクライアント(法人)も入るが、プライバシー意識が高まることにより、Wechat上で自分の日常をあまり親しくない人々にさらけ出したくないユーザーが増えている。またWechatのプライバシー対策が不充分で、従業員の個人Wechatから会社情報が漏洩されるリスクが高いという観点から、中国の大手IT企業では従業員
に対して業務上のWechat使用禁止を実施している企業もある。
このような背景の中、Tencentは「企業Wechat」(企業微信)を提供している。弊社も利用しているが、バージョンアップする度に機能が増えている。
「企業Wechat」は企業がアカウントを申請して、アプリ内の各種機能を利用できる以外に、システム管理者側でセキュリティを確保できる状態で、営業活動の活性化をはかることができる。
グループチャット、オンライン電話会議、オンラインテレビ会議、支払機能、ミニプログラム利用等のビジネスコミュニケーションツールも利用できる。
下記の企業Wechatのカレンダー機能はGoogleカレンダーに負けないぐらい便利である。
会議タイトル、会議室、時間帯、主催者、参加者、アラーム機能、参加可否等も一目瞭然である。

テレビ会議機能は画面共有などができるので、高額なテレビ会議システムを導入する必要がない。(出所:企業Wechat HP)
更にTencentクラウド機能も利用できるので、データもクラウド管理できるのがとても便利である。
また、他社(サードパーティー)が運営しているサービスも「企業Wechat」と連結可能だ。例えばHRサービスではたくさんある給与計算、勤怠管理ソリューションから選択して「企業Wechat」に取り入れて利用することができる。
「企業Wechat」は現在390個の連結サービスを提供しているが、利用している企業数は250万社にのぼる。2020年はまたどのような新たな機能が利用できるか楽しみである。

 

 

(執筆:姜 香花 唯来企業管理咨詢(深圳)有限公司【MICS】 副総経理)

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