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  1. 事業が地域(まち)の魅力を盛り上げる

Regional Transformation地域創生

2024.06.10

事業が地域(まち)の魅力を盛り上げる

北海道旭川市は、北海道のほぼ真ん中に位置し、札幌に次ぐ北海道第2の都市です。雄大な大雪山連峰に囲まれ、豊かな自然が広がる、都市機能と自然が調和した街です。観光エリアとしても人気で、有名なものといえば、行動展示で注目を集める日本最北の動物園・旭山動物園、日本5大家具産地の一つである旭川家具、そして旭川発祥のご当地ラーメンである旭川ラーメンなど、豊かな自然と魅力的なスポット、食文化によって近年では外国人観光客も増加しています。

 

豊かな水資源にも恵まれた旭川は、日本酒の地酒処としても有名で、その代表として男山や高砂酒造・合同酒精があります(旭川三大酒蔵といわれています)。その中でも男山株式会社は、お酒造りの歴史を学べる『男山酒造り資料館』を営んでおり、旭川で人気の観光スポットとなっています。

男山株式会社は江戸時代から続く名酒『男山』の伝統を受け継ぎ、1887年に北海道旭川の地に創業しました。男山のおいしさの秘訣は、なんといっても日本百名山に数えられる大雪山の伏流水。そこを訪れると、資料館では歴史を学べるだけでなく日本酒造りの工場見学ができるようになっており、仕込みの時期には酒造りの一部の様子を見ることもできます。また、1階には売店も併設されており、そこでしか買えない限定のお酒やグッズの販売、そして日本酒の試飲などもできるようになっています。

その中で印象的だったのが、日本酒のイメージが変わるような素敵なデザインやコンセプトの日本酒がずらりと並んでいたことでした。オーソドックスな「男山 純米大吟醸」だけではなく、旭川動物園にちなんだ「あにまる缶」(※かわいい動物たちがカップに描かれています)、すしのための日本酒「つまみつつ」など、デザイン性あふれるお酒や、〇〇専用といったコンセプトのあるお酒など、見ているだけでも楽しめ、そこら日本酒へのこだわりがとても感じられました。

 

また、資料館の隣では男山の仕込み水に使用している水を無料で汲むことができ、地域の住民も頻繁に訪れている様子がうかがえました。

 

そんな男山ですが、2024年秋ごろ、『OTOKOYAMA SAKE PARK』をオープンさせるようです。

おいしいお酒が飲めて・購入できる観光スポットとして人気な男山酒造り資料館ですが、会社の方に伺うと、「お酒が好きな大人だけではなく、子ども、お酒が苦手なひと、地域住民、みんなが世代関係なく楽しめる場所を作りたい」、という想いで『OTOKOYAMA SAKE PARK』をオープンすることに至ったとのことでした。

この取り組みから、自社の事業を通して、観光に訪れる人や地域住民を楽しませたい、という「想い」が地域に活性化をもたらし、より魅力的なまちづくりに繋がっていく、ということを感じました。OTOKOYAMA SAKE PARKがオープンすれば、さまざまな地域から訪れる観光客と地域住民を繋ぐ場所になるのではないでしょうか。

 

オープンがとっても楽しみです。みなさまも旭川を訪れる際は、ぜひ男山株式会社の男山酒造り資料館(秋からは OTOKOYAMA SAKE PARK)に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

 

男山株式会社 https://www.otokoyama.com/

 

<執筆者>

北海道地域創生プラットフォーム株式会社(HPR2)

中窪 亜依

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