Regional Transformation 地域創生

北海道で「AMA terrace勉強会」を開催！農業経営支援の今とこれから

みらいコンサルティング札幌支社では、地域に根差した専門家の方々と連携し、「AMA terrace勉強会」を定期的に開催しています。今回のテーマは「農業経営支援の現状と課題」。北海道農業の現状と課題、そして今後の支援のあり方について活発な意見交換がおこなわれました。

北海道農業の現状と課題

北海道農業は道内経済の基盤であり、食品加工業をはじめとする関連産業にも大きな影響を与える重要な産業です。しかし、深刻なのは後継者・担い手不足。今回の勉強会でも繰り返しこの問題が指摘されました。地域によっては担い手がまったくいないために、農業を続けられない状況も発生しています。また、人手不足に伴う労務管理も大きな課題となっています。

今回の勉強会では、道内でご活躍されている士業事務所の代表お二人と、みらいコンサルティング札幌支社の農業プロジェクト推進メンバーが、それぞれの専門分野から発表をおこないました。

専門家による発表

税理士法人アンビシャス・パートナーズ森下浩代表

テーマ：「北海道農業の法人化、事業承継支援」

第三者による農業参入の課題や農業法人化支援の実例についてお話がありました。農業を法人化する際には、農業特有の論点に対応できる専門家の知識が不可欠であり、税務上のメリットだけでなくデメリットにも目を向ける必要があると教えていただきました。業界特性を踏まえたきめ細やかな支援の重要性をあらためて感じます。

社会保険労務士法人ホームラン阿部秀樹代表

テーマ：「農業における雇用管理、助成金活用、DC導入支援事例」

外国人労働者の労務管理の課題や人材確保のアプローチについてお話がありました。農業では、年間総労働時間管理などにより柔軟な働き方が可能であるにもかかわらず、担い手不足は深刻です。業務の標準化や外国人労働者の育成、確定拠出年金や助成金の活用など、さまざまな対策が考えられるとのこと。いかに働きやすい環境を整備できるかが重要なポイントだと感じました。

みらいコンサルティング札幌支社山下・筒井

テーマ：「農業支援プロジェクト」や「一次産業事業承継協会」の取り組み紹介

▲勉強会の様子

農業支援プロジェクトの取り組みとして、高度化した農業経営を支え、地域の農業を守るための仕組みづくりについて共有がありました。農業経営の課題は多岐にわたりますが、特に強調されていたのは、収益性の低さ、中間業者が介在することによる流通の複雑さ、そして農家の情報不足といった点。これらの課題を解決するためには、高度な経営管理能力を持つ専門家による総合的な支援が不可欠であると考えています。

今後の北海道農業支援のあり方

発表後には、農業経営を多角的に支える体制構築を目指し、参加者間で意見交換をおこないました。今回の取り組みを通じて、農業経営支援の実情への理解を深め、地域との繋がりや農業経営の多様な価値を尊重することの重要性を再認識いたしましたので、今後も最適な支援形態を模索しながら、北海道農業の持続可能な発展に貢献していきたいと思います。

なお、勉強会は今後も継続してさまざまな分野で開催予定です。ご興味のある士業事務所の方や経営者の方は、ぜひお問い合わせください。

【お問い合わせ先：みらいコンサルティング札幌支社 TEL：011-251-2280】