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最大効率の経営

組織を動かす「感情と合理性のバランス」〜メンバーの力を引き出すマネジメントの本質〜

組織を動かす「感情と合理性のバランス」〜メンバーの力を引き出すマネジメントの本質〜

現代のビジネス環境において、多くのマネジメント層が「どうすればメンバーのモチベーションを高め、組織の成果を最大化できるか」という共通の課題に直面しています。その解決の鍵を握るのが、「感情と合理性のバランス」です。

「おカネ」だけで人は動かない?価値観の変化をとらえる

かつての組織マネジメントでは、人はおカネや損得といった「合理性」だけで動くという「完全合理的な経済人」の考え方が主流でした。「給料を上げればパフォーマンスも上がる」という発想がその典型です。
しかし現代では、人の価値観が多様化し、日々の感情に大きく左右される「限定合理的な感情人」へとシフトしています。「給与は高くても雰囲気が悪い職場」より、「給与は平均的でも、最高の仲間に恵まれ、自分を認めてくれる職場」を選ぶ人が増えているのが現実です。リーダーはまず、メンバーが単なる合理性だけでは動かないという現実を強く認識する必要があります。

経営幹部が果たすべき役割は「仕組み」と「心」の統合

組織運営において、効率よく成果を出すための仕組みづくりや生産性の追求といった「合理性」にもとづく判断は不可欠です。一方で、メンバー個人のモチベーションや帰属意識は、多分に「感情」に左右されます。

ここで求められる経営幹部の真の役割とは、この「組織の目標達成(合理性)」と「メンバーのやる気(感情)」を切り離すのではなく、高い次元で両立させ、統合することにあります。これらをバランスよく機能させることが、持続可能な成果へとつながるのです。

今すぐできる!リーダーの強力な武器「感情報酬」

メンバーの感情に働きかける強力な武器が「感情報酬」です。金銭報酬はリーダーの一存で即座に変えられませんが、感情報酬は日々のコミュニケーションのなかで、今すぐ意図的に作り出すことができます。効果的なアプローチには以下の4つがあります。

  • 承認:「あの行動、お客さまに響いていたね」と、具体的な行動を認める。
  • 貢献:「おかげで助かりました、ありがとう」と、周囲への貢献に感謝する。
  • 成長:「一人でできるようになったね」と、過去と比較した本人の変化を伝える。
  • 親和:「いっしょのチームで働けて嬉しい」と、連帯感や歓迎の意を示す。

「何気なく褒める」のはNG?成長をうながす「事実承認」の技術

ただし、感情報酬を与える際には注意が必要です。何気なく「すごいね!」と褒めすぎると、本人が「これくらいでいいんだ」と勘違いし、かえって次の行動基準を下げてしまう危険性があります。

ここで効果を発揮するのが、主観を交えずに事実を伝える「事実承認+フィードバック」の技術です。

【事実承認の対話例】 「〇〇ができたんだね!日々の〇〇という行動の成果だね。よりすばらしくするために、次はどこをめざす?」

このように関わることで、メンバーは「自分の行動をしっかり見てもらえている」という安心感を抱き、自発的に次の目標へと進むことができるようになります。

これからのリーダーシップは、組織が求める「合理性」を押し付けるだけでは成り立ちません。メンバー一人ひとりの「感情」に目を向け、適切な「感情報酬」を提供し、「事実承認」を通じて次の成長へ導くこと。この合理性と感情の絶妙なバランスをコントロールすることは、現代の経営幹部に課されたもっとも重要なミッションのひとつなのです。

みらいコンサルティンググループでは、このようなテーマをもとにリーダー間での対話をおこない、リーダーとしてのマインドと行動の質を高めるプログラムをおこなっています。ぜひお気軽にご相談ください。

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