スポーツに学ぶ「ゴール設定」の極意
なぜチームには「共通のゴール」が必要なのか
私たちが何かを成しとげ、成長するために欠かすことができない要素、それは「よいゴール(目的・目標)」の設定です。
経営学の大家であるドラッカーが、その著作のなかで引用した「3人のレンガ職人」のエピソードは、目的を持つことの重要性を伝える話としてあまりにも有名です。また、「意志あるところに道は拓ける」というリンカーンの言葉も、よい目標こそが個人の、そして組織の成長を実現することを端的に言い表しています。
しかし、日々の業務に追われるなかで、その「ゴール」が形骸化してはいないでしょうか。今回は、目標達成のプロフェッショナルであるスポーツの世界から、組織を強くするゴール設定のヒントを探ってみましょう。
一流のスポーツ選手・チームに学ぶ「目標の立て方」
(1) 「遠くの景色」と「足元の一歩」を分ける
イチロー選手はある雑誌のインタビューのなかで、目標を「自らを高めていくために不可欠なもの」と定義しています。彼によれば、目標には2つの種類があるといいます。
- 遠くに設定するもの: 大きな成功を手に入れるための道標
- 近くに設定するもの: 日々の前進を確認・実感するための具体的なステップ
毎日意識するのは「近くにある目標」であり、それをひとつずつクリアしていくことで、結果として遠くにある目標に近づいていく。この積み重ねこそが、揺るぎない自信と確実な成長をもたらすのです。
(2) あえて「手が届かなそうな場所」をめざす
現在はロサンゼルス・エンジェルスで活躍する菊池雄星投手が語ったエピソードによれば、高校時代の恩師である佐々木洋監督から「一見、手が届かなそうなところに目標設定をする」ことの大切さを学んだそうです。
進路に悩んでいた当時、「ドラフト1位」や「日本一」という高い目標を掲げたことで、自らの限界を決めずに挑戦しつづけることができたといいます。最初から「できそうなこと」だけを目標にしていては、メジャーリーグ挑戦という道は拓けなかったかもしれません。
(3) 迷ったときの立ち返る場所「ダブルゴール」
2026年1月の全国高校ラグビー大会で3連覇を達成した桐蔭学園ラグビー部の監督が提唱する手法によれば、「最高目標」と「最低目標」の二つをつくる「ダブルゴール」という考え方が組織の安定に有効です。
- 最高目標: 「試合に勝つ」といった大きな成果
- 最低目標: 「どんな状況でも必ず着実にやりとげる」という小さな約束
大きな目標に向かう途中で困難にぶつかったとき、この「最低目標」があることで、選手たちは「今、自分がやるべきことは何か」を冷静に判断し、行動できるようになりました。これは、ビジネスにおける「行動指針」や「ガバナンス」にも通じる、組織を支える防波堤となります。
絆を深め、未来を拓くゴールづくり
スポーツの世界における目標設定には、現代の組織運営に欠かせない知恵が詰まっています。
- 遠くを見据えつつ、足元を固めること
- 高い志を掲げ、可能性を信じること
- 迷ったときに立ち返る「原点」をつくること
こうした「よいゴール」がある組織では、従業員一人ひとりが自律的に動き、たとえ荒波のなかでも迷わず進むことができます。
私たちみらいコンサルティンググループは、組織共通のゴールをつくり、それを共有・実現するサポートに全力で取り組んでいます。 「自社の成長のために、今こそ共通の目標を再定義したい」 「従業員が同じ方向を向けるような価値観を浸透させたい」 そんな想いをお持ちの経営者の皆さまは、ぜひ一度、私たちにご相談いただけましたら幸甚です。
会社経営についてご相談ください
- 課題を明確にしたい。
- 課題解決の方法がしりたい。
- 課題の整理がしたい。
- セカンドオピニオンがほしい。
企業経営に関するプロフェッショナル集団が
お客さまの状況に合わせてご相談を承ります。