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2024.02.28
右肩上がりの経営

スポーツから気づいた人材育成と組織づくり

スポーツから気づいた人材育成と組織づくり…

私たちの周りには、未来のリーダーを育てるためのヒントがあふれています。特にスポーツの世界には、人材育成と組織づくりにおける貴重な教訓が詰まっています。そこで今回は、スポーツと人材育成や組織づくりの親和性から、企業でリーダーを育てるための人材戦略について考察します。

 

スポーツからの気づき

個人的な話になりますが、私の息子が所属するサッカーチームの実話を紹介させてください。実は、およそ半年間、練習試合などでまったく勝てず、これで大丈夫なのか?と思っていたのですが、先日おこなわれた「公式戦」の県大会で準優勝を成し遂げました。結成当初からすると、まったく考えられなかったことです。

私は親として毎週チームの練習や練習試合を見学し、いつも対戦相手チームのコーチ陣や監督が選手たちへの精神論的な「厳しい言葉」を投げかけているのを見聞きしていたのですが、完全に昭和世代の私としては、いつの時代も育成には「厳しい言葉」が有効なのだと感じていました。

一方、私の息子のチームの練習では、個性にあわせた技量の底上げとデータロガーでの定量的な活動量の計測、練習試合では、個々の選手が練習で出来ていることを挑戦させてプレーを褒める、合間に戦術を教え、理解度を確認していました。結果は上述のとおり、練習試合ではまったく勝てなかったのに、公式戦では県大会準優勝でした。

そう、目標は「公式戦」で勝つことであり、日程が決まっていればチームを逆算的に仕上げていくことが、コーチ陣のミッションなのです。選手たちがそれぞれ自信を持ち、役割を自ら考えてプレーする。そして、全員が一丸となって目標に向かっていく、そんなチームを目指していたのだと思います。

サッカーチームが成長していく様子から、経営者や役職者が社員とどのように接していくのか、また、組織づくりという観点からどのように組織を築いていくべきか、について多くの気づきを得た気がします。

 

企業経営における人材育成と組織づくり

経営理念や戦略の伝え方、組織づくりにおいては、明確なビジョンやミッションを共有し、組織を構成する社員一人ひとりの才能を理解して伸ばすことです。組織が強くなるには、一人ひとりが考えながら行動し成果に繋がる正しい取り組みをすることです。

経営理念や戦略の発信で、社員は会社などの組織のありたい姿を知ることができ、進むべき方向もわかります。しかし、実際に実現に向けて進めていくためには、社員一人ひとりにあわせた育成の仕方や気持ちを知る、ということが、とても重要なのではないでしょうか。最近では、個性を理解し正しい取り組みができるよう、人それぞれの性格や気持ちを定量的・定性的に計測できるITツール(例:アッテル、ミイダス、ミキワメなど)もあります。ITツールを活用し組織づくり研修などとのセットで、個に焦点を当てながら組織成果を最大限に発揮できるように、さまざまな人材戦略の実行が可能となっています。それは、スポーツで見た成果の出し方にそっくりだと感じています。

スポーツの世界でも企業経営の場面でも、人材育成や組織づくりはもはや精神論ではなく、測定可能な技術力(スキル)の引き上げ、実務を通して全体戦略の理解を体得、といったことがポイントになるように考えます。最近よくいわれる「自律考動組織」の構築には欠かせないのではないでしょうか。みらいコンサルティンググループでは、それぞれの企業さまの現状に即した組織づくりのご支援をおこなっています。もし少しでもモヤモヤされることがありましたら、お気軽にご相談ください。

 

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