8tips社員が幸せな経営
社員が自律的に育つ仕組み
最近よく耳にする企業の人事課題には、「人手が足りないが、採用できない」「若手が定着しない」など、採用、定着に関するお話が多いと感じますが、もう一つ、「人材育成」についてのご相談も増えてきたように思います。
ここ数年で、終身雇用という従来の考え方が崩壊しつつあり、それに伴って働き手である社員の価値観も大きく変化しました。若い方を中心に「成長と経験を求めて転職する」という考え方が主流になり、企業においては、社員個々の成長や、企業へのエンゲージメントを重視する経営へのシフトが進んでいます。
人材育成の手法も、OJTやeラーニング、スキルアップ研修や階層向け育成研修などに加え、コーチングやメンタリングなどの、個人の成長を促進する手法を取り入れる企業も増えており、一方向的な育成手法だけでなく、社員それぞれの成長を促進する仕組みが注目されています。
社員の成長を促進させる仕組みとは?
社員の成長を促進する仕組みの一つとして、「経験学習サイクル」があります。
経験学習サイクルとは、経験から「内省」し、「教訓」を得て実践するという一連のプロセスを指します。「内省」は、自らの行動や思考を客観的に振り返り、自身に問いかけをおこなうことで自己成長を促すプロセスです。これにより、上司からの指摘で気付くだけでなく、自分自身の考察や気付きを通して学ぶことができ、継続することでその力が養われます。
「教訓」とは、過去の経験や内省から得られた学びをまとめ、次に活かせるようにすることで、その「教訓」を基に実践をおこない、新たな経験を積み重ねることで、持続的に成長が促進されるのです。
普段の生活で何気なく実施していることではありますが、このサイクルを仕事、組織に取り入れることで、定期的に社員が日々の業務を振り返り、自ら成長を促進することができるようになります。このように、「社員が自律的に育つ組織」が実現すると、人材育成のスピードは加速度的に増していくと考えます。
みらいコンサルティングの取り組み紹介
みらいコンサルティンググループでは、この取り組みを数年前から実施しています。
一週間単位で、実際の業務(経験)の中で得た気付き(感情)や自身の価値観を振り返り(内省)、次にどのように行動を変えていけばいいか考え(教訓)、自分自身の行動変革につなげるのです。
そして、その内容を経営層と共有することで、経営層も社員それぞれの成長度を感じることができ、また、各幹部層はその成長を加速させるコメントを付けることでフォローアップします。
そうすることで、社員の成長を促進するだけでなく、幹部層との関係の質も高まり、社員のエンゲージメントも高まっていることを実感しています。
正確に申し上げると、20年以上続けていた「週報」の仕組みをブラッシュアップしているのですが、以前は紙ベースでおこなっていたプロセスをデジタル化することで即応性と持続性が増しました。
人材育成にお悩みの経営者さまは、このような仕組みの導入を一度ご検討いただいてはいかがでしょうか。習慣化するまで運用や継続が簡単ではない仕組みではありますが、みらいコンサルティンググループでは、経験学習や内省の支援ツールの提供や、導入前研修・フォローアップ研修もおこなっていますのでお気軽にご相談いただければ幸いです。
「人材育成に困っている」「主体的に考えて行動できる社員を増やしたい」など漠然としたご相談でもかまいませんので、お気軽にお問い合わせください。
「人が育つ」組織を育てる人事評価・育成システム
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