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2023.05.25
右肩上がりの経営

社員の「OS」をバージョンアップ!

社員の「OS」をバージョンアップ!…

突然ですが、みなさまの会社では「社員育成」はうまくいっているでしょうか?

うちはまったく問題ない、社員がすくすく育っている!という会社さまもおありでしょうが、一方で、育成のための座学研修や現場トレーニングなどを一生懸命とりいれているが、なかなか社員が育たない…という悩みも多く聞かれます。

社員教育がうまくいっている場合とうまくいっていない場合の「差」は、どこにあるのでしょうか?

 

うまくいかない要因はいくつか考えられますが、重要な要素のひとつとして、社員が成長するための基本的なマインドや姿勢、仕組みが整っていないため、どんなにインプットをしても知識やスキルが浸透しない、という点が挙げられます。

私たちはこの基本マインドや姿勢、仕組みを、PCやスマートフォンになぞらえて、「OS(オペレーティングシステム)」と呼んでいます。PCのWindowsや、iPhoneのiOSのようなものです。

どんなに優秀なアプリを作っても、OSがしっかりしていないと作動しないですし、時代の変化に対応してバージョンアップすることもできません。

今日は、社員育成のために必要なOSについて、いくつかご紹介したいと思います。

 

①「当事者意識」のOS

まず、もっとも大切なのが、「当事者意識」のOSです。

どんなに育成の仕組みをつくっても、「自分には関係ない」「最終的にはだれかがやってくれるだろう」と社員が感じていると、なかなか成果に結びつきません。

社員自身が、自分自身の成長を「当事者」として考え、研修や日々の業務に向き合うことによって、成長は大きく加速します。

当事者意識を育てる方法のひとつとして、「Myパーパス」の策定があります。社員自身が自分のMust(会社や社会から求められること)、Can(自分ができること)、Will(自分がやりたいこと)を考え、リーダーやマネージャーと合意し、その実現にむかって一緒に進んでいくという方法です。

これによって、社員は日々の仕事や研修が自分自身の成長に結びつくことを実感することができ、結果として当事者意識が生まれます。また、社員それぞれのMyパーパスは会社・組織の方向性(ビジョン)にも結び付いていきますので、社員の成長が会社の成果に繋がっていく、という効果も期待できます。

 

②「思考スキル」のOS

人間は日々頭の中で思考を繰り返していますが、漠然と考えているだけだと、自分自身の「思考のクセ」にかたよってしまい、柔軟な発想が出来なくなってしまうことがあります。

そのため、ケースによって適切な「思考法」を選択できるようなOSをつくることが求められます。

主な思考の区別としては、以下のようなものがあります。

 

(1)ロジカルシンキング

ものごとを筋道立て、上下・前後の繋がりを大切にして考える手法です。組織の中で意思決定していくためには、欠かせない方法となります。

 

(2)クリティカルシンキング

あえて仮説を否定し、「ほんとうにそうなのか?」と考える手法です。例えば、AとBどちらかの選択が求められているときに、「AとB両方を実現する方法はないのか?」と考えるような思考方法です

 

(3)ラテラルシンキング

「他にはないか?」と考える方法です。目先の課題にすぐに飛びついて解決し始めるのではなく、「他にもっと根本的な課題はないか?」と考え、一番重要な課題の解決を優先するような考え方です。

 

これらの思考方法を場面によって使い分け、組み合わせることによって、問題解決のプロセスが効果的になり、実践する社員の成長スピードも加速する、ということです。

 

③「リレーションシップ」のOS

残念ながら社員が退職する主な理由の一つは「上司や同僚との関係性が悪いから」であるといわれています。

人間は、周囲との関係の中で自分の存在意義を感じる場合はモチベーション高く仕事ができますが、これがない状況ではやる気を失ってしまいがちです。そのため、社員間の関係性(リレーションシップ)を適切にしておくことが大切で、そのためのOS構築が必要です。

従来、関係性構築のために「呑みニュケーション」が多く用いられてきましたが、なかなか業務時間外に人を集めるのが難しくなったという声も聞かれます。

本当の意味で関係性を構築するには、業務時間中に、お互いの根本的な関心に耳を傾け、存在をみとめ、成長のために本音で話し合えるような空気感をつくることが重要です。

人の話を本当の意味で聞く「傾聴」、各々の違いを受けとめ認め合う「承認」、未来に向けて本気の対話をする「フィードフォワード」、といった研修を通じてリレーションシップのOSを構築することで、持続的なチームとしての成長を期待することができるのです。

 

社員育成がうまくいかない、悩みがありましたら、まず、必要な「OS」を組織にインストールすることからスタートしてはいかがでしょうか。以前やったことがある、という方もぜひバージョンアップをご検討いただければと思います。

みらいコンサルティンググループでは、このような組織力を高める仕組みの導入や運用に関するご支援を多数おこなっていますので、お気軽にご相談ください。

 

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