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    〜2023年版中小企業白書を読み解く

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2023.05.17
右肩上がりの経営

人材戦略は経営戦略のど真ん中に! 
〜2023年版中小企業白書を読み解く

人材戦略は経営戦略のど真ん中に! <br>〜2023年版中小企業白書を読み解く…

2023年版中小企業白書(「令和4年度中小企業の動向」及び「令和5年度中小企業施策」)が本年4月28日に閣議決定され、中小企業庁から公表されました。

 

2023年版中小企業白書のポイント

中小企業庁がまとめた本白書のポイントは以下のとおりです。

出所:経済産業省ホームページ

 

今回の白書では、中小企業が成長に向けて価値の創出を実現するために重要な要素として「戦略」、「経営者」、「内部資源・体制」に焦点をあて、特に経営者の戦略実行を支える「人材や組織」について分析しています。その分析の結論として「中小企業の成長には組織を構成する人材の確保・育成に関する“人材戦略”を策定することが重要で、“人材戦略”の策定は人材確保につながり、更に経営戦略と紐づけることで業績向上にも寄与する」と示唆しています。

また経営戦略の実行に必要な人材を明確にするなど、経営戦略と人材戦略を一体的に構想することが、企業成長のために重要な取組みであると指摘しています。

 

経営戦略と連動した人材戦略の重要性

実際に現場では経営者の方々から様々な経営課題のお話を伺いますが、その中でも特に「人材の採用や育成」に関する課題感の高まりを感じます。

経営者が描く戦略の実行を支えているのが「人材や組織」であることを考えれば当然と言えますが、加速する事業環境の変化と相まって、経営戦略を実現するための「人材の採用や育成」、いわゆる「人材の活用」に対する取り組みは待ったなしの状況であり、解決すべき最重要課題と位置付ける企業が増えているのではないでしょうか。

一方で「人材の活用」については、「総務部長や部門長にお任せ」、「現在の事業ありきで退職者補充を目的とした対処療法的な採用が当たり前になっている」「長期的視点から必要となる人材像は明確化できていない」など取り組みが十分とはいえない企業も少なくありません。

このような企業をみていると、白書でも指摘しているとおり、経営戦略と人材戦略を一体的に構想・実践していくことの必要性をあらためて感じます。今はどの企業においても「経営戦略のど真ん中に人材戦略を位置付ける」くらいの意識を持つことが必要なのかもしれません。

特に採用においては他社との人材獲得競争に負けない「選ばれる会社」になり、処遇だけでなく、会社の「志」や「将来性」に共感してくれるような人材を採用し続ける必要があり、そのために経営戦略の上位概念である「存在意義(パーパス)」「ありたい姿(理念・ビジョン)」を明確に示していくことはもはや必須ではないでしょうか。

また人材戦略が企業の持続的成長を実現するために最重要であるとしたら、構想だけでなく採用活動や育成など「実行・実現」についても総務部長や部門長任せではなく、経営者自らが積極的に関わっていくことが成功のカギになるのではないでしょうか。

 

2023年版中小企業白書の詳細は、経済産業省のホームページに掲載されていますのでご参照ください。

また、みらいコンサルティングでは、パーパス・ビジョン策定、組織づくり、採用デザインなど「人や組織」に関するご支援をおこなっていますので、お気軽にご相談ください。

 

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