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2023.04.13
右肩上がりの経営

「デザイン経営」で持続的成長を

「デザイン経営」で持続的成長を…

変化が激しい現代においてよく言われることは「変化に適応」していくことです。

DXをはじめとするデジタルの活用や、人材不足に対応するための人材確保など「今やるべきことを他社より半歩先にやっていくこと」が求められます。

 

その一方で、忘れがちなのが「持続的な成長」というポイントです。

「変化に適応」することばかり優先してしてしまうと、短期的な施策ばかりになり、「今を勝ち抜く」ことをずっと継続する必要が出てきます。

 

企業の永続性を担保するためにも必要なポイントが「持続的成長」であり、中小企業にとって参考になる考え方が「デザイン経営」です。

 

デザイン経営とは?

「デザイン経営」とは、デザイン思考をビジネスに取り入れ、企業の経営を改善するための手法です。デザイン経営は、ビジネスにおけるデザインの役割を重視し、ビジネスの成功に不可欠な要素と位置づけており、経済産業省も2018年から中小企業に推奨している考え方になります。

(詳しくは下記をご参照ください。出典:経済産業省

https://www.meti.go.jp/shingikai/economy/kodo_design/pdf/001_s01_00.pdf)

 

「デザイン経営」は、商品やサービスのデザインを改善することにより、競争力を向上させるだけでなく、ビジネスモデルの改善やマーケティング戦略の策定、組織文化の変革など、経営のあらゆる領域においてデザイン思考を取り入れます。

「経営のあらゆる領域」というところがポイントです。

 

デザイン経営の重要な要素

デザイン経営の重要な要素として、まず、顧客中心主義が挙げられます。

顧客中心主義を実践することは、顧客の考え方の変化の激しい現代において最も重要なことです。

「顧客を大切にしている」企業がほとんどだと思いますが、「顧客中心主義」という考え方を企業に文化として落とし込み、全ての企業活動を連動させていく取り組みがデザインであり、ここまで徹底するからこそ差別化要因となり、強いブランドとなって、イノベーションを継続的に生む源泉になるのです。

言い換えれば、デザイン経営では、顧客の立場に立って、商品やサービスを提供することが求められます。顧客が求めているものを理解し、そのニーズに応えることができれば、顧客満足度が高まり、企業価値も向上することが期待できます。

また、パーパスを持つことも、デザイン経営において重要な要素です。企業が持つべきパーパスとは、自社が提供する商品やサービスを通じて、社会的な課題を解決し、社会貢献をすることです。中小企業がパーパスを持つことで、社会的な価値を提供し、社会からの信頼を得ることができます。また、社員のモチベーションも向上し、企業文化の向上にもつながります。

パーパスについては「顧客」だけでなく、「社会」と「従業員」に共感をしていただくことでファンを作り続け、それが「持続的成長」につながります。

持続的成長を実現するために

以前のように、中期経営計画を立て、計画的に着実に実行していく時代は終わったと言えます。

「変化に適応」するためにも顧客のニーズを聴き続ける。そのためにも会社が「顧客中心」「パーパス起点」になるよう全ての活動を見直していく。

その先に持続的成長があると私たちは考えています。

持続的成長を実現するためにも、ぜひ「デザイン経営」を取り入れることを検討してみてはいかがでしょうか。お気軽に当社コンサルタントにご相談いただければと思います。

 

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