8tips右肩上がりの経営
デザイン経営が「見た目を整えるもの」というのは大誤解!!!
先日のコラムでは、「持続的成長」を実現するために、「デザイン経営」を取り入れること、をお伝えしました。
「デザイン経営」で持続的成長を
デザイン経営は、「お客さま中心主義」をより進化させ、相手の根本的な課題の発見と、従来の発想にとらわれない「デザイン思考」を通じて競争力を向上させる、というものです。とくに2017年以降、国の強いバックアップのもとこの取り組みが積極的に推進されています。しかし、「デザイン」という言葉から「デザイナーが必要」との誤解や「自社には関係ない」との考えが生まれたのか、中小企業への浸透はまだ実現していません。
しかし、私たちが培ってきたコンサルティングのノウハウは、実は「デザイン経営」と共通する部分があります。まず、私たちが中小企業に提案する「デザイン経営」のアプローチに基づく「5つの原則」を以下にご紹介しますのでぜひご参照ください。
すべての原則を詳細にご説明いたしませんが、そのうち、いくつかのポイントについて以下解説をさせていただきます。
中小企業こそブランド力が必要
「デザイン」の目的は単に「見た目を整える」ことではありません。ビジネスモデル、マーケティング戦略、組織文化の構築など、経営全般の取り組みを、一貫してお客さまの「価値」に焦点をあてることで、真の独自性を確立し、強固なブランドを築くこと、が目的です。
ブランドは、平易な言葉に言い換えると、企業や商品の「ウチらしさ」を体現するもので、その独自性が、お客さまの多様な選択肢の中から選ばれるための際立つ切り札となるものです。この「ウチらしさ」を鮮明に示すために不可欠なのが以下の3つのポイントです。
①「私たちはこうしたい、こうなりたい」という揺るぎない「想い」
②お客さまのニーズや社会課題の解決に寄与し、「共感」を呼び起こすこと
③競合他社が模倣しにくい「独自性」が「価値」としてお客さまから評価されていること
中小企業は、ニッチ市場への対応、地域との結びつき、そして個別のお客さまとの密接な関係を、大企業より有効に活用できるポテンシャルを秘めている、と私たちは考えます。それゆえに、経営者の役割は中小企業固有のブランド価値を理解し、長期的な視点でその価値を高めることに意識を向けること、なのではないでしょうか。私たちは多くの中小企業が、その独自の価値を発掘し、持続的成長につなげるブランドの力に変えることができると信じています。
独自性価値の追求
「独自性」が「価値」として評価される、ということをもう少し掘り下げてみましょう。以下の図のとおり、、目標は、「ウチのことを知っている(認知)」という状態から「〇〇するならウチ(認識)」という選択をしていただくことです。それはつまり、お客さまが「〇〇したい!(行動)」と思った際、最初に相手の頭に浮かぶ存在となること、といえます。
独自性の価値の追求でもっとも大事なことは、自社が伝えたい価値や行動(提供価値)と市場やお客さまの評価・認識(実感価値)が一致していることです。もしここが一致していなければお客さまと深い関係を築くことはできず、結果として強い競争力を獲得することはできません。
いかがでしたでしょうか。少しむずかしい話のように感じられるかもしれませんが、これを実現するためにもっとも必要な能力は、「お客さまの本質的な欲求を深く洞察し、真摯に共感する力」です。言い換えれば、これは事業活動の本質でもあります。もし、いま既存事業の売上が伸び悩んでいる、期待する社員の成長が鈍化している、そのような課題に直面している場合は、ぜひご相談ください。思い切って「デザイン経営」に本気で取り組むことで未来を切り拓くことができるかもしれません。
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