8tips社員が幸せな経営
成長を加速させる“有意味感”とは
「イマドキ世代」の特徴
「その仕事って必要ですか?」と聞く社員が多くなっていませんか?現在の「イマドキ世代」の特徴の一つでもあるようです。(いつの時代も「イマドキ世代」はあるので、あえて“現在の”という表記にさせていただいています)
決して、その仕事がやりたくないわけではなく、ただその仕事の意味が知りたいだけという場合もあるようですが、ベテラン世代の視点からは、“やや面倒な社員”、とみられているかもしれません。
現在の「イマドキ世代」は、未経験のこと、知らないことはすぐにWEBで検索して、効率よく物事を進めていくことが、いわば普通の感覚であるともいえるかもしれません。
ただ、仕事の意味ややりがいを誰かに教えてもらうことが果たして社員や会社の成長にとってプラスに働くのかという疑問も浮かびます。
手取り足取り教えることで、若手社員は上司に感謝し、働きやすくなるとともに、最初は効率よく成長するようにも思いますが、あるタイミングで成長が止まるような気がしてなりません。
そこで必要になってくるのが、仕事を含むあらゆる出来事について「自分にとってはこういう意味がありそうだ」という感覚をもつ人材の育成です。
成長に影響する“有意味感”
仕事・業務によっては、「そんな仕事にやりがいなんてないんじゃないか」という声も聞こえてきそうですが、人事コンサルタントとしてさまざまな職種の人材とお会いしお話を伺うなかで、「やりがい」はどの職種や業務にも存在していること、そして「やりがい」は個々人の考え方・思考の癖によって生じるものである、と考えるようになりました。
また、その考え方・思考の癖の差は、“有意味感”の有無が影響していると考えています。
“有意味感”とは、ユダヤ系アメリカ人の医療社会学者アーロン・アントノフスキー博士が1970年代に提唱した「首尾一貫感覚」を支える3つの感覚のうちのひとつです。
「首尾一貫感覚」の解説はここでは省略しますが、“有意味感”とは「自分が直面する問題の解決に向けた努力や苦労のしがいも含め、やりがいや生きる意味を感じられる感覚」「目の前の問題を挑戦と見なせる感覚」のことを指します。
目の前の仕事や出来事に「きっと自分にとってこういう意味がある」「きっとこういう成長ができるはず」「この仕事の面白さを見つけよう」と前向きに考えられる人材は、成長の速度も速いと思いますし、そのような人材は、これからの時代に企業が成長するうえで必要不可欠になってくると思います。
学びはどこにでも転がっている
昨年末の漫才の日本一を決めるイベントにゲスト出演していた、日本を世界一に導いた野球の日本代表監督が、「勝ち切り方を学びたい、今日はしっかりと学びたい」とコメントしていて、学びはどこにでも転がっていて、拾うか拾わないかはその人次第であること、また、成功・成長のカギは“有意味感”にあるとあらためて思いました。
有意味感を持てる人材の育成
“有意味感”を持てるか持てないかは、個人の資質も影響しているかもしれませんが、意味を自分で考える習慣をつけさせることで、“有意味感”を持つ人材を育成することも可能だと考えています。
みらいコンサルティングのお客さま支援のなかで実施する研修では、一方的に知識を伝える研修ではなく、徹底的にそれぞれの立場で「考える」研修を行っており、きっと“有意味感”を高めることができるはずです。
それぞれの社員が“有意味感”高く働いてくれる職場を想像してみてください。きっと前向きでチャレンジングな職場風土が醸成され、会社も成長し続けることができると思いませんか?
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