8tips右肩上がりの経営
従業員を巻き込んだ事業計画策定のポイント
先が読めない「VUCA」(Volatility:変動性・Uncertainty:不確実性・Complexity:複雑性・Ambiguity:曖昧性)の時代だからこそ、会社の将来に向けた事業計画の重要性が再注目されています。
事業計画に関しては、対金融機関・株主・取引先・行政(補助金等)など、「対外的な用途」で策定されることも多いと思いますが、最近の相談においては、経営者の頭を整理するため、従業員に発信するためなど、「対内的な用途」で計画策定を検討されているケースが目立ちます。
どのような事業をおこなっていたいのか、どのような人材に活躍してほしいのか、どのような環境や制度が必要なのか、「会社が将来〇〇年後に実現したい状態とその方針」をまとめることで、会社としての軸が明確になり、社内の一体感を醸成することもできます。
事業計画の策定方法に関しては、その目的から策定の手法(フォアキャスト・バックキャスト)、策定メンバー、策定期間などを選択していきますが、おすすめは、次世代幹部や従業員を事業計画策定プロジェクトに参画させることです。
そのポイントとネライを以下に整理させていただきます。
【ポイント】
◆次期幹部・従業員が考える「企業が向かうべき姿」と「その方向性」の一致
・どんな商品やサービスを世に送り出したい?
・企業としてあるべき姿は?(現状維持・規模拡大・高収益化 etc)
・あるべき姿を実現するための土台は?
・方針を実現するために企業全体として取組んでいくことは?
◆各人の仕事に対する想いを整理し、今後の行動を考えるきっかけにする
・自分のため
・会社のため
・仲間のため
・お客さま、特にコアなファンのため
【ネライ】
◆法人にとって
・幹部の育成
・一員となって欲しいメンバーの集合
・目指すべき姿へ最短で到達する
◆従業員にとって
・会社や経営者の考えの理解
・方向性の明確化・課題の解決による働きやすさの向上
・結果としてのやりがいや労働条件の向上
ご参考までですが、みらいコンサルティングも今年、「プロジェクト2030」というプロジェクトを発足させました。「部門の枠、拠点の枠を超えて、新しいみらいコンサルティングにおける形とサービスをつくっていく」ことを目的とし、若手のリーダーをプロジェクトメンバーに抜擢し、検討をすすめていく予定です。
もちろん次世代幹部や従業員の現状(視座の高さや視野の広さ)によってはまだ取り組むのが難しい、足元の業務が多忙で時間がとれない、といった個別事情もあるかもしれませんが、若手メンバーを巻き込んだ事業計画の策定は、メンバー自身の育成という観点も多分に含まれているため、是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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