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8tips社員が幸せな経営

2022.04.20
社員が幸せな経営

「本当の価値を言葉にする」ことで変わる社風

「本当の価値を言葉にする」ことで変わる社風…

「どうも社員の士気が上がらない」「なんとなく社内の雰囲気が暗い」・・・。そんなお悩みをよく耳にします。人事制度や社内環境を整えたり、コミュニケーションの機会や研修を増やすなど、様々な改善策を試みてもなかなか成果が上がらない。そんなときに、ぜひ考えてみていただきたいことがあります。

「あなたの会社の社員は、『自社の本当の価値』を語ることができますか?」

 

意外に言葉にする機会が少ない「自社の価値」

 社内改善プロジェクトで課題や弱点を探し出す、居酒屋で仲間同士で会社の不満や愚痴をこぼす…自社の「悪いところ」「弱いところ」を見つけ出し口にする機会は結構あるものです。一方で「自分たちの会社は社会にどんな価値を提供して喜ばれているんだろう」「その源泉となる強みは何だろう」「その強みはどうして生まれたのだろう」そんなことを語り合う機会はあまりないのではないでしょうか。

お客さま企業のブランディング・プロモーション支援を行う中で、経営者や社員さんを取材し記事や動画などのコンテンツを作成させていただくと、それを見た社員さんたちから「うちって結構いい会社なんですね!」という声が上がることがよくあります。時には経営者の方から「そう、こういうことだよね。これがうちの価値だよね。」という言葉をいただくことも。私共としては大変光栄なことですが、よく考えると少し不思議です。その価値や魅力はその企業の経営者をはじめ社員の皆さん自身が懸命に築き上げてきたものなのに、第三者からの視点でそれを確認しているのです。

 

「価値を掘り下げる」機会をつくる

このような経験から導き出したご支援方法の一つに、「価値発掘プロジェクト」というプログラムがあります。キーパーソンの社員さんたちにプロジェクトチームを組んでもらい、自社の持つ強みを洗い出し、掘り下げ、自社(自身)の存在意義、社会への提供価値を確認し、そしてそれを言葉にしていきます。プロジェクトの最初は「価格が安い」「サービスが良い」「技術がある」など、目に見えやすい強みがピックアップされますが、そこから「なぜ安いのか」「良いサービスはどのように生まれたのか」「技術を支えている資源は何か」などその強みをどんどん深掘りしていきます。時には経営者や上司、同僚を取材したり、取引先にも「どうして私たちの会社を支持してくれるのか」を取材します。その中で「なぜ今、私たちがこの仕事をしているのか、この会社で働いているのか」が明らかになっていくのです。

ここで言葉にされた「価値」は、採用活動やブランディング、販促活動に生かされ、最近ではSDGsマッピングにおいても重要な要素ですし、持続可能な経営の源泉となっているはずです。

 

「価値を語り出す」と社風が変わる

価値発掘プロジェクトをおこなうと、参加する社員さんに共通して現れる変化があります。それは、「笑顔」です。このプロジェクトのルールはたった一つ「マイナスな発言はNG。とことんプラス発想で、無理矢理にでも良いところを見つけ出す」こと。課題や弱点ばかり目についていた視点を封じ込め、「強み」「価値」だけに着目し言葉にする。それを2時間も繰り返せば、参加者の表情は和やかに、やがて笑顔へと変わっていきます。

ぜひ社内で、「自社の価値を見つけ、語り合う機会」を設けてみてください。今や「企業の無形資産」が投資の主軸となり、SNSでは直接エンドユーザ―に語りかけられる時代、自社が社会に提供する価値を、社員がそれぞれが語ることができるかどうか、が企業成長の大きな鍵となります。そして何より、自社の価値を口にする社員さんが増えることで社風が変わり、不平不満や停滞ムードが漂う組織から脱却する第一歩となるのではないでしょうか。

 

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価値発掘プロジェクトのご紹介

みらいバリュークリエイティブ株式会社(外部リンク)

 

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