8tipsSDGsと経営
企業の成長に繋がる地域貢献活動を
「エモい」という言葉をきかれたことがありますでしょうか。Z世代で多く使われるようですが、この「心が揺れる」という感覚が人を動かす原動力の大きな要素になっている、そんな時代を象徴する表現であるように思います。よく考えてみると、昔からある「感動」という言葉、これは「感じて動く」と言い換えることもでき、人の心を動かすことは、その人の行いを導くことにも繋がる、ということは変わるものではないものなのかもしれません。
さて、人々が暮らすこの地球において、それぞれの人の営みは、それぞれの人生を豊かにするために行われるものであり、「人は社会の中で生きている」ということがその大前提として存在します。企業においても、その活動によってもたらされる環境汚染やエネルギーの大量消費など、さまざまな社会問題に対して消費者やNGOなどの団体から厳しい目を向けられるようになり、自分達だけが儲ければ良いという自分勝手な取り組みはもはや社会の中で受け入れられません。
そのような中、企業がその価値を高めるためには、社会でその存在を認められ、社会に求められることが必要で、そのために社会・地域貢献活動を実施する企業も多くみられます。
ただ、企業として社会・地域貢献活動を実施する際には、以下のような課題に直面することがあります。
①何をしたらよいのだろうか?
②何をするにしても、リソースには限りがある
ここで、重要なのは、「社会・地域貢献活動」は「ボランティアだけではない」ということです。
そもそも、企業というのは自社が有する経営資源を使い、利益を獲得していくことで、その活動を維持・成長させていくべき存在ですので、社会・地域貢献活動という言葉からくる印象とはギャップを感じる方も多いのではないでしょうか。そのギャップを埋めるためにも、企業が取り組む「社会・地域貢献活動」は自社の活動や地域にとって求められるものであり、かつ、自社が取り組むことに納得感のあること、が好ましいと考えます。
自社の強みを活かし、地域や社会を豊かにするための取り組みを実践することで、その企業の信頼や魅力を向上させていく。これが「企業、地域、お客さま」にとって価値ある取り組みとなるのです。
この視点から考えると、
「企業が活動する地域や社会がより豊かになるためにはどうしたらよいのだろう?」
「自社でできるとしたら、どんな貢献ができるだろうか?」
「その取り組みは自社にとってどんな価値を産み出すことになるだろうか?」
という問いにひとつひとつ答えていくことで、自社の成長に対する取り組み自体から「社会・地域貢献活動のストーリー」が生まれる、ということになります。
「現状の自社の取り組みとは繋がらないが地域や社会にとって大切なこと」だけではなく、「自社の今後の継続や成長にとって大切なこと」としておこなわれる取り組みであれば、社内はもちろん取引先といった社外の方にも協力が期待できますし、その積み重ねが結果として企業のブランディングにも繋がっていくのではないでしょうか。
企業も個人もそこで暮らす皆でこの社会をより豊かなものにしていくために、それぞれの取り組みがお互いの人生を豊かにするストーリーと繋がっているという世界を描くこと、そして、その想いや行動に共感していただけること、それが、新たな行動、豊かな社会、地域共創という「エモい」好循環を生み出すのだと考えます。
みらいコンサルティンググループは、地域創生<実行支援>会社を各地域につくり、地域に根付き、地域創生を「経営」の視点でプロデュースし、地域の企業、金融機関、支援機関、専門家等と連携して、地域経済が健全に循環するエコシステムを構築していきます。
コトづくりを通して、企業、地域をワクワクさせ、モノづくり、トキづくり、ヒトづくりをご支援します。ご興味ある方は是非お声がけください。
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