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SDGs を経営に活用する方法 SDGコンパス②

SDGs を経営に活用する方法 SDGコンパス②…

(写真=(出典)図版はグローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパンより)

SDGsを経営に活かす具体的な方法については、多くの参考となる文献があります。

特別コーナーを設置している書店も多いですし、インターネット検索でも多くの情報を得ることができます。

ここでは、代表的な企業向け導入手引書である「SDGコンパス」の5つのステップを参考に、誰でも取り組める方法をご紹介します。

【第2回/全2回】

Step.4 経営へ統合する

●リーダーシップの発揮

●全体への浸透・定着

●取引先も巻き込んだ全体思考(パートナーシップ)

計画を作るだけでは機能しないこと、よくおわかりのとおりです。実際に行動に落とし込んでこそ、真の取り組みとなります。リーダー(経営者)だけが号令をかけてもなかなか現場の意識は変わらないですし、逆に現場発信だと長く続けることはなかなかできないものです。実効性を発揮するためには、リーダーの声掛けと現場への浸透の双方が重要です。特に、なじみが薄いかもしれない「SDGs」や「中長期目線」「本質的な事業の価値」に関することですので、現場社員が自分ごととして意識するには相当な距離があります。外部セミナーや社内勉強会など、あらためて学習する機会も必要かもしれません。

なお、経営者も現場社員も、事業をおこなう主体者であると同時に、「消費者」でもあります。ゴール12に「つくる責任 つかう責任」とあるとおり、持続可能な世界を実現するためには、すべての人間が関わるべきですから、企業・組織内における啓蒙や意識づけが「消費者意識」の変革につながっていくことでしょう。

さらに、実行の過程の中では、どうしても自社単独では解決し得ない課題もあります。大きなサプライチェーンの中で事業をおこなっている以上当然のことで、自社に近い、もしくは、重要な影響のある取引先に対してもSDGsの取り組み参画を要請する、または、要請されるといったことも今後はありえるのではないでしょうか。

 

Step.5 報告とコミュニケーションを行う

●価値は発信することで初めて意味をもつ

●SDGsは究極のプロモーションツール

上場企業は近年、財務情報だけではなく、定性的な社会への貢献活動などの非財務情報の開示を投資家から求められていて、「統合報告書」を作成し開示されていることも多いでしょう。では、非上場であれば何も発信しなくてもいいのでしょうか。

SDGsに取り組む大企業との取引維持、厳しさを増す採用での競争、社員のモチベーション、などなど、先行き不透明な世界であればあるほど、非上場の中堅中小企業こそ、本気で「持続可能な経営」に取り組み、かつ、その取り組みを世間に伝えることが重要になってきます。

やっていないことを喧伝するのはNGですが、実際に取り組んでいること、日常的な事業活動の中で潜在的に貢献している価値を、きちんと発信していただきたいと思います。その積み重ねが将来の人材、将来の事業を呼び寄せ、結果として経営の持続可能性が高まる、という好循環を生むはずです。具体的には、まずは自社ホームページに掲載することです。SNS等を活用されている場合は、ホームページに掲載した情報をSNSを使って発信することも有効でしょう。

ちなみに、いわゆるデジタルマーケティングを実施している企業で、SDGsを軸にした展開に切り替えたところ、同じ商材でもアクセス数が10倍に跳ね上がった事例もあります。自社で提供している価値を伝えるためにも、SDGsをプロモーションツールとしてうまく活用していただきたいと思います。

 

 

「ワークショップ2030SDGs」のご紹介

意識の変革にもっとも有効なのは「体感」ではないでしょうか。一般社団法人イマココラボが開発した『SDGsカードゲーム』では、擬似体験を通じて以下のような気づきを体得していただけます。

まずは、「意識を変える導入ツール」としてご活用いただけると思います。

*自らの意思決定で世界が変わること。

*すべてが連動・連鎖していること。

*部分最適な行動が好ましくない結果をもたらすこと。

一般社団法人イマココラボの詳細はこちら(外部リンク)

 

【第1回】はこちら

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