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ベトナムのいまとみらい <第1回> 異文化の洗礼
2021年11月頭にベトナム入りしたのですが、隔離期間があけて外に出て最初に思ったことが「バイクが多すぎる」ということでした。電車がほぼ無いベトナムでは移動手段は自然と車かバイク中心になり、噂では聞いていたもののその半端ない数に圧倒されてしまいました。初めてベトナムに来られる方は必ず驚くといわれていますが、実感しています。
今回、シェアサイクルの記事を取り上げたのですが、今のところこれに乗っている人を実際に見たことがありません。私の個人的な感想ですが、自転車はバイクに比べて「加速力」で圧倒的に劣るため、ほぼ周りがバイクの環境の中、防犯上(ベトナムはバイクでのひったくりがまだまだ多い)や道路交通安全上、少なからずリスクがあるのではないでしょうか。もし今後国としてこのシェアサイクルを普及させたいのであれば、利用者を増やすより、まず、バイク通勤者を減らすことを考えた方がよいのではないかと思います。
ベトナムに赴任してから早、2か月が経ちました。見るもの聞くものすべてが新鮮で、空港着いていきなりの隔離2週間、バイクだらけの信号の無い交差点、一日中鳴いているニワトリ、苦手な香草類、日々いろいろな異文化の洗礼を受けているような毎日です。そのなかで、「何が一番辛い?」と聞かれたときに迷わず答えるのが、「朝シャワーのお湯が出づらいこと」と答えています。
住む物件にもよりますが、不動産会社から聞いた話では、ベトナムの集合住宅ではお湯自体をタンクに貯める、すなわち、くみ上げた水をタンクで加熱して各部屋にお湯を供給していることが多いそうです。つまり、タンクの中のお湯がなくなればまた外から水を持ってきて温める作業の繰り返しになるので、皆がいっせいにシャワーを使う朝の時間帯はお湯がなかなか出ない、なかなか欲しいときにお湯が供給されない仕組みになっているとのことです。さらに、その水を温める電源については太陽光発電が多いとのことで、常夏のホーチミンといえど、スコールも多々来ますし、曇りが続く日もあり、そうなるとなかなか発電ができず水も温まらないという事態に陥るのです。
(ホーチミン駐在員だった友人は、シャワーのお湯の出が悪いことをアパートの大家さんに伝えたところ、「最近天気悪いからお湯なんて出ないんじゃない?」と一蹴されたことがあるそうです。)
日本でも集合住宅のタンクが屋上にあることはよくありますが、各戸に給湯器が設置されているのが基本となっています。日本では当たり前だと思っていたことが、実はそうではない、ということを痛切に体感し、すべてに対して感謝を感じる今日この頃です。
駐在員としては新米ですが、新米ならではの新鮮な視点でベトナムのいま、そして、ベトナムがどこに向かっていくのかをこのコラムで皆さまにお届けできれば幸いです。
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