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ベトナム国内の新規設立企業数 前年同期比15%減
ベトナム統計総局(GSO)の発表したデータによると、ベトナム国内において2021年1月から11月にかけて全国で新規設立された企業数は10万5616社、前年同期比▲15.0%減という結果が出た。同様に登録資本金の合計は1454兆2310億VND(約7兆2700億円)、前年同期比▲22.6%減という結果であった。同期における1社あたりの登録資本金の平均は▲8.9%減の138億VND(約6900万円)とされており、コロナの影響を確実に受けていると思われる。また、2021年1月から11月にかけて事業を再開した企業は前年同期比▲0.7%減の4万0530社であり、一時休業した企業は前年同期比+17.3%増の5万2108社、解散(撤退)手続き中の企業は前年同期比+17.4%増の3万9469社、実際に解散(撤退)した企業は前年同期比▲3.7%減の1万4864社という結果が出ており、「新規進出及び既存事業再開は大幅減」の傾向が明らかになっている。
ただ、前年比較では見通しが悪い数字だが、コロナ禍を踏まえると一部復活の兆しも見え始めている。同データによれば、2021年11月に新規設立された企業は前月比+44.6%増、前年同月比▲9.1%減の1万1902社だった。この他、2021年11月に事業を再開した企業は前月比+15.2%増、前年同月比▲6.7%減の4958社であり、一時休業した企業は前月比+0.9%増、前年同月比+27.1%増の3523社、解散(撤退)手続き中の企業は前月比+52.3%増、前年同月比+3.8%増の4642社、解散(撤退)した企業は前月比+55.8%増、前年同月比▲35.3%減の1256社という結果となっている。撤退企業は増えているものの、直近月と比較して新規設立もしくは事業再開した企業が増えているのは単純にいい傾向といえよう。
日本ではコロナ感染者数が抑えられているようだが、ベトナムでは未だに日々1万人を超える感染者が報道されている。お酒を提供するバーも営業が原則停止されている状況でもあり、いまだハノイでは他省(特にホーチミン市)からの来訪客に対して、対面での接点は控える企業が多い等、まだまだ予断を許さない状況にはある。それでも一歩ずつ状況は好転していっていると考えており今後の好転に期待したいところだ。
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