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「なぜならば」が生み出すストーリー――マイパーパス共有の意味

「なぜならば」が生み出すストーリー――マイパーパス共有の意味

みらいコンサルティンググループでは、年に数回、全社員がそれぞれの「マイパーパス」と、それに至った背景を語り合う機会を設けています。マイパーパスとは、個人が大切にしている価値観や、自身の存在意義を表す言葉。その言葉をなぜ選んだのか――「なぜならば」と語ることで、ひとつの言葉がストーリーへと変わっていきます。

この「なぜならば」によって生まれる語りには、聞き手の心を揺さぶる力があります。幼少期の経験、人生の転機、仕事での苦悩や喜び。語られる背景は人それぞれですが、その人が何を大切にし、どのように歩んできたのかが伝わってきます。そして同時に、自分自身の内面にも自然と目が向きます。聞く人と語る人が、お互いの価値観に触れ合う時間。静かな熱量をもった対話の場です。

このような共有文化が育まれてきた背景には、日頃から続けている1on1やフィードバック、そして「自分の言葉で語る」という訓練があります。短い言葉で要点をまとめるのではなく、自分の想いに言葉を与える。その積み重ねが、マイパーパスをより深いものにしています。

私たちは、マイパーパスを名刺に刷り込むために「20文字程度」と決めています。短く凝縮された言葉の背後には、その人だけのストーリーが隠れています。そしてその言葉に「なぜならば」を添えることで、誰もが語り手になります。スローガンやキャッチコピーでは終わらない、自分自身の物語。そこにこそ、信頼や共感が生まれる力があります。

先日、社外から見学に来られた方が、この「なぜならば」に強い印象を受けておられました。「これだけ多くの方が、自分の言葉で堂々と語れるのは本当にすごいことですね」と感想をいただきました。それは、私たちが特別だからというよりも、日々の対話と内省の積み重ねがあるからこそ生まれた文化だと感じます。

そしてもうひとつ、興味深い視点をいただきました。それは、世代間で価値観がすれ違いやすい事業承継の現場でも、「なぜならば」を語ることが有効なのではないか、ということです。たとえば、後継者が先代の想いや判断基準を理解することで、事業の本質的な価値を継承しやすくなる。そこに対話の橋渡し役として、私たちや金融機関が関わる可能性もあるのではと感じました。

マイパーパスと「なぜならば」は、自分を知るための言葉であり、他者とつながるための入口でもあります。語ることで見えてくるもの、聞くことで気づくこと。それらを大切にしながら、これからもこの文化を育てていきたいと思います。

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