8tips最大効率の経営
コンサルタントを上手く使っていますか?
最近、以下のご相談を、いただきました。
●数年後のIPO(株式上場)に向け、半年ほど前から準備を開始
●IPO準備のため、コンサルティング会社(監査法人子会社)と契約
●コンサル会社の担当者は、同業でのIPOの実績があり、業界に詳しく、若くて一生懸命だが、監査法人子会社であるため、IPO準備方針がとても保守的で、「監査法人に「NO」と言われないよう、念のためやっておきましょう」との発言が多い。
●IPOのために今、やるべきことなのか、後でもよいのか、やらなくてもよいのかがよくわからないし、IPO経験のある知り合いに聞いても、現時点でそこまでやる必要はないと言われ、不安。
●監査法人子会社なので、他のコンサルに乗り換えはできないが、効率よくIPO準備を進めたいので、担当者の言っていることに対して、どのように対応したらよいか、相談に乗っていただきたい(すなわち「セカンド・オピニオン」をお願いしたい。)
「セカンド・オピニオン」は医療の分野でよく用いられる言葉ではあり、我々のコンサル業界でも特にM&Aの際には、積極的に活用した方がよい場面もあります。一方、上記のコンサル担当者の立場からすると、一生懸命アドバイスしているのに、受け入れてもらえない、それが「セカンド・オピニオン」の存在によるものだと知ったときは、面白いはずがなく、IPO準備がスムーズに進まなくなる可能性があります。そこで、「セカンド・オピニオン」のメリット・デメリットを踏まえて、以下のアドバイスをさせていただきました。
●IPO準備としてやるべきことは決まっているため、上記の担当者がアドバイスしたことは、今、やらなくても、いつかはやらなければならないことである可能性が高い。
●過去の経験、貴社の現状を踏まえて、アドバイスすることはできるが、上記の担当者およびその上司の方(できれば監査法人も入れて)とIPO準備に向けた方針を再度すり合わせした方が、「セカンド・オピニオン」に対し無駄な報酬を払う必要もないし、効率よくIPO準備を進められると思う。
報酬を支払えば何でもやってくれると考えられているお客さまもいらっしゃいますし、報酬を支払ってもらえるのであれば何でも対応するというコンサルタントもいると思います。ただ、私たちとしては「お客さまにとって本当に必要なもの」をしっかりと考えた上で、最適なサービスを提供させていただく方がよいと考えており、なかなか勇気はいりますが、できないことはできない、と申しあげるようにしています。
最後に、大変僭越ではありますが、コンサルタントを上手く使うポイントを以下のように考えてみましたので、ご参考になれば幸いです。
①選択肢を増やす
⇒ コンサルタントは、過去の経験やお客さま個別の状況を踏まえて「よりよい策」と考えるものをご提案させていただきますが、残念ながら、そのとおりに実行したからといって、100%うまくいくわけではありません。そういう意味では、経営の最終意思決定をするお客さまに選択肢を増やす、というのが役割だと考えます。
②関係性がやはり大事
⇒ 最終的にはヒトとヒトの関係になりますので、良好な関係性が大事なポイントと考えます。たとえば、正しい情報を共有する(お互いに隠しごとをしない)、とか、適切な報酬感覚を確認し合う(高く出す必要はありませんが、不当に値切らない)、といった話はよく伺います。
私たちも、お客さまへの提供価値をより高めるべく日々精進してまいりたいと願っております。お気づきの点がありましたら、お気軽にご連絡ご相談いただければ幸いです。
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