8tips最大効率の経営
- 2020.01.21
- 最大効率の経営
事実と解釈の使い分け
「それは『事実』か?それとも『解釈』か?」
あらゆる場面、特に仕事の場面においてとても重要な視点であることは多くの方が聞いたことがあると思います。
例えば、「売上が好調に推移している」というのはもちろん「解釈」です。「事実(ファクト)」ベースで話を進める場合、「売上は◯円で、前年比◯%」という表現になるのだと思います。もちろん、数字で表せるものだけが「事実」ではなく、「今日の空は青い」というようなことも事実でしょう。
先日、社内で会話をしながら、自分の発言が「事実」か「解釈」か、という分類をしてみると、「解釈」で話を組み立てていることが多いことに気付きました。想定はしていたものの、なんとなく「事実」ベースでない会話はよくない、といった印象を持ってしまい、愕然としたのですが、一方で、「解釈」と分類したものの中にも、多く分けて2種類、いわゆる「仮説」と「妄想」があるのではないか、ということにも気付かされました。
言葉にしてみると、
「仮説」:事実より導かれた解釈
「妄想」:全くの思いつきや着想
とでもいえばいいでしょうか。あえて「妄想」という言葉を用いましたが、ネガティブなイメージで捉えるのではなく、「妄想」は現在のような不確実性の高い世の中では大事な能力だと考えています。
普段、自分だけで考えているときはそんな区別をする必要はないのでしょうが、他の方へ「伝える」場面においては、「事実」と「解釈」そして、「解釈」の中では「仮説」か「妄想」を意図的に区別することができれば、圧倒的にコミュニケーションの質を高められるのではないでしょうか。
(執筆:下阪安勝 みらいコンサルティング株式会社 上席執行役員)
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