8tips真のデジタル経営
AIとの組み合わせが新時代を切り開く デジタルマーケティングについて
すでに社会に浸透している「デジタルマーケティング」。しかし利用している人を除くとデジタルマーケティングの正確な定義を理解している人は少ないのが実情です。デジタルマーケティングとはIT・インターネット技術を通じてデータを収集・分析し、よりターゲットニーズに顧客との接点を作り上げることをいいます。
そこで本稿ではデジタルマーケティングとWEBマーケティングの違いやデジタルマーケティングの活用で何ができるのかについて解説します。
デジタルマーケティングとは
インターネットの活用が今や日常生活と直結している現代、インターネットをはじめとする各種IT技術や電子デバイスを用いてマーケティングを行うことはごく当たり前になりつつあります。デジタルマーケティングと聞くと、たとえばSNSや各種ウェブサイト、YouTubeなどに出稿している広告バナーやCMなどを想起するかもしれません。
しかし、これらはあくまでも広告技術であり、マーケティングとは異なるものです。デジタルマーケティングとは、たとえばバナー広告などを通じて顧客の反応を取得・分析したり、よりターゲットニーズに即した内容へと調整したりするためのデータの活用方法を指しています。
Webマーケティングとの違い
デジタルマーケティングとWebマーケティングは方向性において違いはありません。上述したようにデジタルマーケティングはインターネットやeメールなど、情報産業技術全般を網羅してデータを活用するマーケティング手法のことです。このため、デジタルマーケティングの世界は非常に広範なものを指しています。
これに対してWebマーケティングはウェブサイトを軸にマーケティングを展開。企業のコンテンツなどを一つ一つ精査し、「どのようにしてターゲットニーズを把握し、顧客へ訴求するか」などを分析していきます。このためWebマーケティングはデジタルマーケティングに内包されるものだといえるでしょう。
デジタルマーケティングの強みとは?
デジタルマーケティングの強みはデータの蓄積にあります。データが取得できた顧客層から、性別・年齢・地域・嗜好などを分類分けし、またその反応をそれぞれに探ってゆくことができます。デジタルマーケティングは従来のマーケティングでは大きな手間となった統計がさまざまな切り口から容易に導き出せ、かつ属性別に顧客への訴求や満足度に対する反応を分析していくことができます。
またデジタルマーケティングは必ずしも顧客および潜在顧客が意識できている分野に留まりません。たとえば反射的なクリックやCMへの視聴時間や接触タイミングなど、心理的な分野へのアプローチへの分析もできます。これまでのマーケティングよりも、さらに踏み込んだ繊細なフィードバックが可能です。
デジタルマーケティングの活用と事例
デジタルマーケティングの活用事例はさまざまです。映画像配信会社であるA社は、広告宣伝としてこれまでサービスの登録会員に対してメールマガジンを配信していました。しかしデジタルマーケティングを活用することで登録会員の嗜好を分析し、会員それぞれのニーズに合ったメールマガジンの配信を行うことでさらなる訴求効果をもたらすことに成功したのです。
一方、衣料および雑貨を販売しているB社は、従来のマーケティング分析だけでなく「顧客がなぜ店舗を訪れ、またどのような商品に興味を持つのか」についてリサーチすることにしました。この対策としてB社は店舗に入ると顧客にポイントを付与する仕組みを作ることで、「顧客の来店時間」「店舗内の導線」「手にとった商品」などを把握することでさらなる潜在顧客の開拓に成功したのです。
AIとビッグデータを組み合わせる時代
デジタルマーケティングを行うにあたり、AIとビッグデータは最適な組み合わせだといえます。たとえばこれまでWebサイトとメール配信のみがデジタルでの広告チャネルとしていた企業があったとしましょう。AIやビッグデータを活用することで顧客がSNSを利用していたり、どのような店舗を訪れたりしているのかなどの行動を予測することができるようになる可能性があります。
これは顧客一人ひとりのニーズをさらに正確に割り出し、また顧客が求める商品を先に提示できることでもあるため、顧客満足度および訴求効果をさらに上げることにもつながるためです。
今後のデジタルマーケティング
このようにデジタルマーケティングは他技術との組み合わせによってさらなる進展を遂げつつあります。たとえばスーパーマーケットのウェブサイトにログインすれば、本日、自分に合った料理を紹介し、そのためのレシピを購入するようなこともできるかもしれません。今後、デジタルマーケティングを活用することでさらなるビジネスの機会を生み出すこともできるようになるはずです。
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