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2020.05.19
真のデジタル経営

WEB会社説明会の必要性と運営のポイント

WEB会社説明会の必要性と運営のポイント…

テクノロジーの発達は、求人企業と求職者のコミュニケーションの在り方に影響を与えてきました。近年は、WEBを使った会社説明会の存在感が増しています。このトレンドは、昨今の新型コロナウイルス感染症の拡大によって加速する可能性があると考えられます。

しかし、企業の採用担当者からは、「ノウハウがない、設備がないといった理由で導入に踏み切れていない」との声や、「導入したものの運用に悩みを抱えている」などの声を聞きます。今回は、「WEB会社説明会」について、導入の意義、WEB説明会の概要、運営のポイントをご紹介します。

トレンドからスタンダードへ~ WEB会社説明会

就職情報会社ディスコの調査によると、2021年卒採用において新型コロナウィルスの影響でWEBセミナーを新たに導入した企業は3割強に及び、もともと実施していた・実施予定だった企業と合わせて半数以上がWEBセミナーを実施しています。

さらに、収束後も利用したいと回答した企業は約6割でした。アフターコロナの採用活動では、WEB会社説明会が一層普及し、一般化するものと考えられます。

WEB会社説明会とは?

WEB会社説明会とは、インターネット配信を用いた会社説明会のことです。求職者はスマホやPCなどを使って、どこからでも視聴することができます。画面共有やアンケート機能を備えているサービスもあります。

配信方法は「ライブ配信」と「録画配信」の2つに大別されます。

「ライブ配信」は、リアルタイムで配信するものです。チャット機能を備えているサービスもあり、求職者とのリアルタイムの対話が可能です。録画配信より双方向のコミュニケーションに適したツールといえるでしょう。

「録画配信」は予め録画した会社説明会の動画をWEB上にアップロードするものです。学生はオンライン上で好きなタイミングで視聴することができるため、説明会への参加障壁はライブ配信より低いといえるでしょう。

 

それぞれの特性を踏まえ、会社情報の伝達は録画配信で、コミュニケーションをとる際はライブ配信でおこなうなど、使い分けをしていただくのがよいかと思います。
動画配信のサービスはさまざまです。最近では、Zoomが一躍有名になりました。一例ですが、よく利用されるサービスを以下に列挙します。

Zoom https://zoom.us/
interview maker https://interview-maker.jp/
FaceHub  https://www.face-peer.com/service/index.html
BioGraph  https://www.biograph.jp/
HARUTAKA  https://harutaka.jp/

選択のポイントは、当然のことですが「ユーザーが使いやすいもの」です。可能であれば、複数のサービスを利用することを検討すべきかもしれません。学生に対して選択肢を提示でき、寄り添った対応をする会社、という印象を与えることができます。

期待される効果と運営を成功に導くポイント

実際に導入した企業から、WEB会社説明会によって、以下のような効果があったと聞きました。
・プレエントリーから会社説明会参加の接続率アップ
・採用業務の効率アップ(会場コスト削減、会場設営・復旧時間の削減)
・地方学生、Iターン、Uターンの採用に成功
・WEB会議の設備を導入した結果、内定後フォローの頻度を増やすことができた

 

一方、「アイコンタクト」といった言語外のコミュニケーションは、対面での説明会に及ばない部分があります。ただ、ちょっとした工夫でその差を埋めることもできますので、以下ポイントをご参考いただければと思います。

 

カメラのアングル、照明

カメラに対して真正面に身体を向け、極力上半身がしっかりとうつるようにしましょう。照明は逆光とならないように気を付け、順光となるようにしましょう。今は、安価な撮影用照明器具が多数販売されていますので、活用してみてはいかがでしょうか。

 

目配り、表情、身振り手振り

説明の際は、PC、端末の画面ではなく、カメラを見て話すように心がけるようにしましょう。表情豊かに身振り手振りを加えて説明をするとよりよいでしょう。

 

事前準備と予行演習

資料を読もうとすると、どうしても目線が下がり、また、言葉も固くなります。よく記者会見などで使用される「プロンプター」という器具もありますが、高額ですので、まずは事前準備と練習をしっかりすることをおすすめします。

 

質問準備

ライブ配信をおこなう企業からは、「対面の会社説明会より質問の数が多い」、「対面ではされないような鋭い質問が来て返答に詰まった」などの声を聞きます。質問対応の担当者が横に控えておいて冷静に対処することもありでしょうし、その場で無理に回答せず、のちにQ&Aという形でWeb上に公開する(そのために事前にその旨を告知しておく)など、丁寧な対応をこころがけましょう。

 

もっとも大事なことは

これからの採用活動では、WEB会社説明会が一層重要性を増すことが予想されます。数多くあるサービスの中から自社の採用戦略にフィットするツールを選ぶこと、また、参加者側の視点に立った運営が重要になることはおわかりいただけたかと思います。

ただ、WEB会社説明会が普及すると学生はより多くの説明会に参加することができます。その結果、採用競争はより激しくなりますから、自社の本当の価値は何なのか、それをどう伝えるのか、がもっとも大事なポイントです。

 

もし、いい学生を採用したい、と望むのであれば、いま一度、伝える言葉や内容まで踏み込んで見直してみてはいかがでしょうか。これまで規模や予算の問題でなかなか大手に勝てなかった企業にとっては、チャンスにすることもできるはずです。

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