みらい経営者 ONLINE

経営課題の発見・解決に役立つ情報サイト

みらい経営者 ONLINE

  1. 真のデジタル経営
  2. いまこそ、 デジタルを経営に 2.デジタルシフトの進め方

8tips真のデジタル経営

2020.06.24
真のデジタル経営

いまこそ、 デジタルを経営に 2.デジタルシフトの進め方

いまこそ、 デジタルを経営に 2.デジタルシフトの進め方…

ここでは、デジタルシフトを進めていくために、「絶対にやってはいけないこと」と「現状と将来を正しく認識し、まずは小さな成功体験を積むこと」について、ご説明させていただきます。

いまこそ、デジタルを経営に 1.デジタルに関するQ&Aはこちら

 

デジタルシフトで絶対にやってはいけないこと

×戦略なきデジタルシフト

例えば、既存システムの改修の場合、老朽化により改修が必要かもしれませんが、それが戦略をもって意思決定されたかどうかが大切です。いまのビジネスモデルを今後も継続していけるのか?10年後を見据えた場合にそのシステムでいいのか?こういったことを検討した上で、改修の意思決定をすべきです。
また、課題に都度対応していると、部分最適なシステムがたくさん乱立することとなり、それぞれの連携がうまくできないことがあります。結果として、組織全員の作業が増えてしまったら本末転倒です。ポイントは、全体最適の思考と目線ですので、第三者目線もまじえて全体像を意識し、計画的に導入の判断をすることが大切です。

 

×感情を置き去りにしたデジタルシフト

ビジネスでは「合理的な考え方」が大切であり、デジタルの活用はそれに適していますが、人(従業員)の「感情」を考えずに取り組んではいけません。人には「感情」があり、デジタルを扱うのは「人」だからです。その人(従業員)の感情にも寄り添いながら進めていくことが大切であり、それにより、『リアルの強みが発揮されるデジタルシフト』を実現できます。
例えば、「無駄が多い」という説明だけで業務のデジタル化を進めると、従業員としては、価値のない仕事をしていたのか、これまで責任感を持ってやってきたのに、といったネガティブな気持ちで考えます。大切なのは、関係する人の気持ちや考えを聴き(傾聴)、理解(承認)した上で、目的や戦略などを伝え、さらに、デジタルシフト後の共通イメージを持つことです。一方で、意見をすべて聞き入れることも、実は現実的ではありません。推進者は、全体最適の思考と目線をつらぬく「覚悟」と「信念」が必要です。

 

現状と将来を正しく認識し、まずは小さな成功体験を積む

最初から大きな成功をねらうのではなく、小さな成功体験を積むことで、デジタルシフトの効果を体感する。その繰り返しが成功の秘訣です。

①ビジョンとコンセプトの設定

まずは「ゴール(ビジョン)」の設定から取り組むことが大切です。デジタルはあくまで会社のビジョンを実現させるための一つの「ツール」であり、デジタルシフト自体が目的ではありません。そして、ビジョン実現を補完する「コンセプト」も一緒に考えてみることをおすすめしています。コンセプトを考えるとは、「自社を一言でいうと何者か?」を定義することです。自社をどう定義するかにより、ビジョン実現に向けてどのようなことに取り組んでいくのか、その施策が大きく変わってきます。
このように、ゴール(ありたい姿)から逆算して検討する方法を「バックキャスティング思考」といいます。(反対に、現状の延長線上で将来を予測する方法を「フォーキャスティング思考」と呼びます。)

■コンセプト例

②現状分析

システムの活用状況や業務プロセス(定量)、デジタルによって実現したいゴール(定性)を明らかにします。
なお、定性面において特に重要なのが、新しい取り組みを推進する「風土」が組織に備わっているかという点です。具体的には、失敗を必要以上に責めない(許容する)、新しいことへのチャレンジする時間が使える、安心して何でも言い合えるといったことがあげられ、こういった風土がない中でデジタル化を一気に進めるとうまくいかないことがあります。
ただ、風土変革は相応の時間がかかりますので、もし整っていないな、と感じることがあっても、課題として認識しながら推進してはいかがでしょうか。

③クイックヒット

デジタルマーケティングや業務効率化など、「目にみえる」効果が出やすい短期施策を検討、実行します。これを「クイックヒット」と呼びます。①と②の順番に取り組むことも大切ですが、ここから実施することもありです。小さなクイックヒットであれば、戦略が変わってもまったく無駄になることはありません。

 

解決策のご提案

「デジタルセッション」

将来のビジョンやコンセプトを考えるワークショップや、デジタルに関する勉強会などを提供しています。環境変化のスピードが目まぐるしい今、上記セッションの定期的な実施を通じて、お客さま企業と一緒に「現状」と「未来」について議論し、「行動」につなげるためのサポートをさせていただきます。

「 デジタル化診断」

現状分析により、現状とゴールのギャップを認識し、そのギャップを埋めるための施策を検討・実行していきます。現状分析の方法としては、経済産業省から公表されているDX 推進指標をベースに「定性指標」と「定量指標」、あわせて「業務プロセス」のインタビューまでさせていただき、課題抽出、解決に向けたアプローチの検討、計画策定までを実施します。

導入・実行支援サービス(デジタルマーケティング・業務効率化)

個人の裁量や、経験・勘に頼っていた業務について、プロセスを見える化し、管理可能とすることで、よりよい成果を生み出します。
デジタルを活用して事業の拡大や大きな転換を実現するためには、再現性・予測性・継続性を意識した仕組み化が必要ですが、デジタル領域での知見や手法を、業種を問わず柔軟に取り入れ、自社事業のモデルと融合をさせていくことが成功への近道です。そのための伴奏支援をおこないます。

            

PREV
いまこそ、 デジタルを経営に 1. デジタルに関する …
NEXT
セミナーレポート:デジタル化のための組織文化 前編

ページトップへ