Regional Transformation地域創生
2022.10.06
第2回ふくしま人財イノベーション ~探求~
2022年9月7日に開催した「ふくしま人財イノベーション」の第2回イベントでの取り組みについて報告します。
唐突ですが、みなさま、一部の学校現場で導入されている「探究」という取り組みについてご存知でしょうか?高校の教育現場では2022年度から全面的に導入されており、生徒自ら課題を設定し、情報を収集・整理・分析し、問題解決につなげるプロジェクト型学習のことです。
今回の第2回イベントにおいては、この「探究」をメインテーマとして取り上げました。講師は「探究」のビジネス現場への応用を進められている㈱プレイノベーション様にご担当頂き、実際に学校現場で「探究」を実践されている先生方もお招きして、クロストークやワークショップを実施いたしました。
クロストークにおいては、先生方から企業や行政と連携した取組の状況や課題感、児童・生徒の変容や成長についてお話を伺うことができました。小学生が、地域社会の課題について地元住民の方々にインタビューを重ね、調査・報告を行う、小さなコンサルタントの姿も知ることができ、私自身非常に刺激を受けました。
ワークショップにおいては、「探究」から社会人が得られる効果についてのブレストを行い、下記のような意見が出ました。
・忍耐力:正解に飛びつかずに自分なりの答えを探す力
・ブリコラージュ力:手許にある有り合わせのリソースで問題解決を図る力
・ゼロイチ力:今までになかった事業を立ち上げる
・地元愛:地域課題解決に携わる過程で地域をより深く知ることができ、愛着が増す
・自己肯定感、自己効力感:正解のない問題にも対応できる自信
・カッコいい大人:地域課題に真剣に向き合うカッコいい大人が増える
「探究」について、講師をご担当頂いた㈱プレイノベーション様は「答えのない問題に対して、自分なりの答えを導き出すこと」と定義されており、この「探究」はVUCA時代に必要な力であり、ビジネス現場においても非常に有効な取り組みだと感じました。
今後、「ふくしま人財イノベーション」の取り組みをますます加速させ、福島県から東北地方、日本、世界へ発信していきたいと思います!
- ふくしま地域共創コンソーシアム株式会社
【ふくしま地域共創コンソーシアム株式会社の取り組み】
・ふくしまでの縁を円(ネットワーク)にすることにより業界の枠を超えた新規事業開発、ブランディング(リブランディング)強化によるふくしま企業の魅力を創る。
・事業承継、M&A、組織再編を通じて、1社でも多くのふくしま県内の中小企業の持続的成長発展、雇用の維持を支援する。
・各種コンサルティングサービスを通じて、ふくしま県内の中堅中小企業の付加価値、生産性向上を支援する。
・バックオフィス業務を集約化することによる中小企業の生産性向上、DX推進を支援する。
・産学官連携により人財育成を通じて問題解決能力、変化対応能力等の向上を図り、地域社会に貢献できる「ふくしま人財」を創る。