Regional Transformation地域創生
2024.05.28
サッカー×移住×農業の取り組みご紹介!~和歌山:南紀オレンジサンライズFC
みらいコンサルティンググループでは、地域創生における「スポーツの力」に注目しており、スポーツを通じた地域創生の取り組みを加速化していきたいと考えています。
そのようななか、和歌山県の紀南地方を中心として「サッカークラブ×移住×農業」をテーマに活動するサッカークラブ「南紀オレンジサンライズFC」の森永代表とご縁があり、代表の想いなどについてインタビューさせていただきました。
活動のきっかけと運営の想い
サッカーチームの運営による地域の活性化は、森永代表が大学時代から抱いていた構想で、2020年頃から具体化に向けた活動を開始されたそうです。
森永代表は、「サッカークラブを軸に他地域からの移住・定着を促進することで、農業をはじめとする地域の人手不足を解消し、地域活性化に貢献したい」、「引退後も、地域のスポーツ教室の運営など、サッカーに関わることができる環境を整備したり、選手時代に仕事で得たスキルを活かしたセカンドキャリアを歩めるような道筋をクラブとして作り、プロになれなかった選手が地域で輝けるステージを作りたい」との想いでクラブを運営されています。
チームの特徴
チームは、社会人になってもサッカーを続けたいというメンバーや、地域の活性化に貢献したいという志を持つメンバーで構成されています。メンバーの皆さんは、農家や梅干し加工業者など地域で働きながらサッカーをしています。
地域リーグではありますが、2023年は2部リーグ年間全勝で1部昇格を決めています。
一方でかかえる課題感
和歌山の紀南地方はもともと人手不足だったこともあり、選手メンバーの就労を望む企業や農家は多く、移住後の働き口には困らない状況にある一方で、メンバー側はサッカー選手として試合に出場することを移住の大きな目的としているため、そこに期待ギャップが生まれやすい、ということと、試合出場可能な人数は限られているため加入できるメンバー数を無制限に増やすことができない、というのが現在の課題、ということです。
今後の展開
サッカーチームの運営だけでは、移住促進の効果に限界も感じていることから、今後は、サッカー以外のスポーツ事業(女子サッカー、フットサル、ビーチサッカー)や地域のスポーツ教室を展開することにより、さらなる移住の促進、地域活性化への貢献を考えていらっしゃるとのことです。
余談ではありますが、筆者は和歌山に住みながら、大阪支社に勤務していますので、みらいコンサルティンググループの力で地元和歌山になんらかの貢献をしたい、というのが願いのひとつです。今回南紀オレンジサンライズFCと森永代表のお話をお伺いし、同じ想いを持たれている方々との連携を加速し、地域活性化への取り組みをすすめていきたい、との想いを強くしています。
南紀オレンジサンライズFC : https://nankifc.com/
<執筆者>
みらいコンサルティンググループ
西日本地域共創株式会社
代表取締役 上山章久