Regional Transformation地域創生
2022.06.09
釧路市の「仕組みづくり」を取材しました
先日「仕組みづくり」の大切さを感じる出来事がありました。北海道釧路市の蛯名大也市長と面会した時のことです。
釧路市は「k-Biz(ケービズ):釧路市ビジネスサポートセンター」という産業支援機関を2017年より設置し、売上向上に特化した経営相談への対応を続けています。かねてより注目していた取り組みで、地域創生に取り組む上でヒントを得ることができればと考え、思い切って市長へ面会を申し込んだところ快諾いただきました。
当日は、蛯名市長と釧路市産業振興部長の中村基明様にお話を伺いました。事前に施設を見学させていただいたのですが、次々と相談者が訪れて、担当者の方々はひっきりなしに対応している様子でした。私が驚いたのは、この取り組みにより、これまで50名超の新規雇用につながったという話です。相談員の方々の親身な伴走支援によって、経営者が新たな挑戦に取り組み、その結果、雇用が生まれているというのです。そして、雇用効果もさることながら、その仕組み自体が地域経済にとって大切なものだと感じました。
蛯名市長は「私は経営をしたことがないけれども」と前置きした上で、「地元の経営者に『よしやってやろう』と思ってもらえるような仕組みづくりが大切」とおっしゃっていました。
地域創生を進めるには、地域を支える「ひと」の気持ちを高めることが欠かせません。そのためにも、個々の取り組みだけでなく、どのような仕組みをつくるのか、という視点を持ち続けたいと思います。
お忙しい中こころよく面会に応じていただいた蛯名市長、中村産業振興部長、ありがとうございました。
k-Biz:釧路市ビジネスサポートセンター
- 北海道地域創生プラットフォーム株式会社(HPR2)
【北海道地域創生プラットフォーム株式会社(HPR2)の取り組み】
・ IPO(株式上場)水準の組織体制構築支援を通じた地域雇用と富の循環の創出
・ 各種コンサルティングサービスを通じた道内中堅中小企業の生産性向上
・ 再編・M&A・承継支援を通じた地域産業や地域雇用の維持発展
・ 人事・労務サービスを通じた働きがいがある魅力的な企業づくり
・ 地域で核となる経営人財の育成支援を通じた地域創生の自律化推進