8tipsリスクに備える経営
成功する「事業再構築」3つのポイント
【ポイント】
1 何よりも大切なのは「経営者の『本気度』」
2 「お客さま目線」で自社の強みを生かす
3 「デジタル」を活用する
最近話題のキーワードとして、経済産業省主導の「中小企業等事業再構築促進事業」があります。これは「ポストコロナ・ウィズコロナの時代の経済社会の変化に対応するため、中小企業等の思い切った事業再構築を支援することで、日本経済の構造転換を促すことを目的」としたもので、予算規模は1兆円超、最大1億円の補助額が設定されています。どうしてもこの金額の大きさに目が向きがちになりますが、この時代を本気で乗り切ろうとしている経営者にとっては、まさに助け船となる経済施策です。「事業再構築」を成功させるためにはどのような点が鍵になるのでしょうか?
まず、何よりも大切なのは、「経営者の『本気度』」です。たとえ補助金が受給できなかったとしても、是が非でも「事業再構築」を進めていく意思があるかどうか、がポイントになります。もちろん、現実的に資金がないことには進められない取り組みが大半だと思いますが、中途半端な姿勢の場合、仮に補助金が受給できたとしても、事業再構築を「成功」させる可能性は下がるのではないでしょうか。本来、事業を再構築をするということは、新規事業への取り組みや、業態転換を意味し、コロナ禍ではない平時においてもその成功確率は低いものです。ビジネスアイディアそのものや、オペレーションも重要な要素ではありますが、多少の障害があろうともやり抜く覚悟が成功の土台になっていきます。
次に大切なのは、「『お客さま目線』でのビジネスモデル構築」です。ビジネスモデルを考えるときはあれこれ空想が膨らみ楽しくなりますが、まずは現実を整理するところから始めることをおススメします。自社の強みは何なのか、弱点はどこにあるのか、外部環境の追い風、向かい風はどこに吹いているのか、実際に紙へ書き出してみると客観的に評価することができます。そして、「自社の強み」と「追い風」をかけ合わせることでどんなことができるのか、を考えてみましょう。さらにその際に意識したい点は「お客さま目線」です。そのビジネスをすることによって、お客さまにどういったメリットがあるのか、お客さまはどれくらいハッピーな気持ちになるのか、ということを深掘りしていくことで、また一歩、成功に近づけることができるのではないでしょうか。くれぐれも、自社よがりのビジネスモデルにならないよう注意が必要です。
最後のポイントは、やはり「デジタル」です。今後の世の中の変化を考えると、事業再構築とデジタルは切っても切り離せない関係にあるのではないでしょうか。構築したビジネスモデルの中にデジタルをどのように絡めることができるのか、また、そのためにはどのようなシステムやアプリケーション、データが必要なのかを一度検討してみることをお勧めします。
あくまでもゴールは事業再構築を成功させることです。補助金を獲得することではありません。ご紹介した3つのポイントを意識して、明るい将来に向けてアクセルを踏んでいただきたいと願います。なお、みらいコンサルティンググループも「認定支援機関」として事業計画の策定支援をおこなっており、本気で取り組む経営者を全力で応援してまいります。
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