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8tipsリスクに備える経営

2021.05.19
リスクに備える経営

本当にこわい「K字型」とは

本当にこわい「K字型」とは…

2021年3月期決算発表が続く中、『K字型』という言葉をニュースなどでお聞きになった方も多いのではないでしょうか。わかりやすさ、伝わりやすさもあり、この「二極化」を表す言葉がいろいろな場面で使われています。

 

短期的な「K字型」は仕方がない!

直近の決算については、2020年に全世界を襲ったコロナ禍の影響による結果だと考えるのが自然な受け止め方だと思います。

うまく自社の提供するサービスがマーケットニーズに適合したり、実体経済とは乖離した印象もあるものの好調な株式市場からの評価益などにより多くの利益を確保する企業があった一方、顧客ニーズの蒸発により1年を通じて業績を回復させることがかなわなかった企業もあったことは容易に想像ができます。すなわち、K字型、とはいうものの、一過性のインパクトの要素も大きく、それがすべての企業の真の実力を正当に反映しているとは思えません。おそらく、いったんは影響を受けたものの、2021年度、2022年度にV字回復を狙っている企業も多いのではないでしょうか。

 

中小企業・生産性の「二極化」問題

本当にこわいのは、中長期に渡って「K字型」の傾向が続くことです。

コロナ禍の前に発表されている2018年の中小企業白書では、K字型という言葉は使われていないものの、中小企業の二極化問題が取り上げられています。2009年のリーマンショック以降、大企業と中小企業の労働生産性(従業員一人当たりの付加価値額)の差が拡大していることから、問題提起がされているのですが、感じにくいレベルでの悪化の積み重ねは対策も取りづらく、二極化、K字型の中でもタチの悪いものではないでしょうか。

 

ウチの会社はどう?そしてどうしたらいい?

上述の中小企業白書では、以下の図のように、6つに類型化されています。

https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/H30/PDF/chusho/03Hakusyo_part1_chap3_web.pdf

そして、【④衰退】や【⑤非効率】を脱し、【①効率的成長】を実現するための実例も紹介されています。詳細は白書をご覧いただきたいと思いますが、そのポイントを4つだけ抽出させていただきます。

 

ポイント①

付加価値の低い、または、付加価値を生まない自社の業務をアウトソーシングする

ポイント②

機械・設備投資、IT投資(今の言葉ではDX)、研究開発投資にて付加価値を上げる

ポイント③

人材育成に取り組み、従業員個々の能力を向上させる

ポイント④

業務効率化(BPRなど)に取り組む

 

あくまでもコロナ禍前、2018年の白書ではありますが、現在でも十分に通用する内容ではないかと思います。

 

アフターコロナはもう始まっているような気がします。持続的な成長を実現するためには今何をすべきか、K字型といったキャッチーな言葉に惑わされることなく、みなさまのご支援をしてまいりたいと思います。

 

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