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2021.08.04
右肩上がりの経営

トップアスリートのモチベーションは本当に金メダルなのか⁉

トップアスリートのモチベーションは本当に金メダルなのか⁉…

1年の延期を経て、東京で国際大会が開催されています。日本では57年ぶりです。ここに来るまでに色々な問題もありましたが、選手の方々は自身の競技に邁進し、世界中の人々に感動を与えてくれています。

既に日本勢も多くのメダルを獲得していますが、ここに来るまでにはハードなトレーニング、大きくのしかかるプレッシャーなど言葉で言い表せないほどの困難があったかと思います。

では、ここまで選手が頑張れるモチベーションの源泉は何なのでしょうか。

 

モチベーションはメダル??

まず、最初に浮かぶのはやはり「金メダル」でしょうか。

選手は金メダルを獲得するために日々トレーニングに励んでいるというのは誰しもが思うところでしょう。

では、なぜ金メダル獲得のために頑張ることができるでしょうか。メダルそのものが欲しいわけではないでしょう。

例えば「この競技で世界の頂点に立ちたい」「世界中から賞賛されたい」「この競技で稼ぎたい」などなど色々と考えることはできそうです。

そのような他者からの承認欲求、金銭の欲求なども大きな理由と考えられますが、それらの欲求は実現すると消えてしまう欲求であるため、それだけでは何年も激しいトレーニングを続けることは難しいのではないでしょうか。

 

金メダルは自己実現の達成尺度

マズローの欲求五段階説というものに「自己実現欲求」という概念があります。

たとえば、「タイムを何秒まで縮める事が出来るのか?」など自分が目指すものを実現させたいという欲求です。

その理論によれば自己実現の欲求は永続的であるとされているのですが、トップアスリートの多くはこのような欲求が強いのではないでしょうか。

そして、自己実現の欲求にはその達成度合いを知ることが重要とされており、トップアスリートの場合、金メダルはその自己実現達成の尺度であるということがいえます。

 

仕事にもスポーツのような心理を

このような心理を仕事に当てはめることが出来れば、企業の生産性は大きく飛躍するのではないでしょうか。スポーツ選手における金メダルのように、仕事にも自己実現達成のための尺度を作ることが必要です。

まずは達成すべき尺度となる目標を設定し、それらを実現するためのプロセスを構築していきます。そのためには従業員(選手)だけでなく、マネジャーや経営者(コーチ、監督)が一丸となって目標に向かわなければいけません。

また、従業員のモチベーションの一つに金銭の欲求がありますが、金銭によるモチベーションはある一定を超えると効果は薄いことは既に様々な研究で立証されています。

金銭を生理的欲求、承認欲求としての報酬ではなく、「自己実現達成のための尺度」とする、という考え方も経営には有効ではないでしょうか。

 

自己実現の欲求は従業員のモチベーションを自給自足させます。

自己実現達成の仕組みを作ることでスポーツチームのような組織が出来れば、楽しくも生産性の高い企業創りができるのではないでしょうか。

 

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