8tips最大効率の経営
自律型組織を支えるもの
コロナ禍に加えて変化の激しい昨今、「自律型組織」の必要性が共通の話題といえるほどに浸透し、その転換が急務と言われています。
では、これは「組織制度」の構築で実現するでしょうか。コンサルティングの現場の生の声を見る限り、答えは「否」だと痛感します。
自律型組織は
①正しい目的を理解し、正しい目標に向かうことができること
②そのうえで一丸となって正しい行動につなげることができること
③その結果として成果を出し、それを実感して、次の行動につながっていく人の集まり
だと考えます。
自律型組織というと、ともすれば「自ら考えられる組織」と誤解されがちです。しかしここを軸にすると、往々にして「意識ばかりが高く、熟考はするけれど動かず、意思や理念ばかりを語る組織」になってしまっていることが多いと感じます。
一番重要なのは「目的に対し一丸となって行動して、結果が出続けること」だと考えます。
では次に、「目的に対し一丸となって行動して、結果が出続けること」を達成する人の集団であるために必要なものは何でしょうか。それは次の3点といっても過言ではないと思います。
(1)出来る限り目的を明確にして、目標を伝え、期待の合意をすること
まずは組織全員に目標を明確にする必要があります。ここで一番の禁じ手は「これも大事、あれも大事」という総花的な内容にしないことです。「目的は■■を実現すること。そのために〇月〇日までは△△を達成し、次は〇月〇日までに××の達成のみを考える」というやり方が効果的です。またこの文章の■■も、△△も、××も、出来る限り「金額や件数、回数、数量などの数値」にされることをお勧めします。
(2)明確な活動計画に落とし込み、今日から始めること
上記の(1)でも、組織のメンバーの頭の中は整理されすっきりするはずですが、次のポイントは「明日から」ではなく「今から」と伝えることです。特に効果的なのが、「その場で各人の行動を日単位で決めて、その場でスケジュールに登録する」ことです。
自分でスケジュールに登録したことは「達成しようと意識」が働きます。そこが狙いです。
(3)計画達成に全員でとことんこだわること
自律型組織となるかどうかの圧倒的な違いは「チーム全体で行動し実現したという達成感」にあります。ですから「行動目標達成にはとことんこだわる」雰囲気を創ることが大事です。その行動を見習うべきものがあれば承認し見習う、真似するという環境はここから創られます。
以上の3点は、実は「組織運営の仕方、ありかた」といってもいいでしょう。
ぜひみなさまの参考になれば幸いです。
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