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2021.04.28
最大効率の経営

自律型組織を支えるもの

自律型組織を支えるもの…

コロナ禍に加えて変化の激しい昨今、「自律型組織」の必要性が共通の話題といえるほどに浸透し、その転換が急務と言われています。

では、これは「組織制度」の構築で実現するでしょうか。コンサルティングの現場の生の声を見る限り、答えは「否」だと痛感します。

 

自律型組織は

①正しい目的を理解し、正しい目標に向かうことができること

②そのうえで一丸となって正しい行動につなげることができること

③その結果として成果を出し、それを実感して、次の行動につながっていく人の集まり

だと考えます。
自律型組織というと、ともすれば「自ら考えられる組織」と誤解されがちです。しかしここを軸にすると、往々にして「意識ばかりが高く、熟考はするけれど動かず、意思や理念ばかりを語る組織」になってしまっていることが多いと感じます。

一番重要なのは「目的に対し一丸となって行動して、結果が出続けること」だと考えます。

 

では次に、「目的に対し一丸となって行動して、結果が出続けること」を達成する人の集団であるために必要なものは何でしょうか。それは次の3点といっても過言ではないと思います。

 

(1)出来る限り目的を明確にして、目標を伝え、期待の合意をすること

 まずは組織全員に目標を明確にする必要があります。ここで一番の禁じ手は「これも大事、あれも大事」という総花的な内容にしないことです。「目的は■■を実現すること。そのために〇月〇日までは△△を達成し、次は〇月〇日までに××の達成のみを考える」というやり方が効果的です。またこの文章の■■も、△△も、××も、出来る限り「金額や件数、回数、数量などの数値」にされることをお勧めします。

 

(2)明確な活動計画に落とし込み、今日から始めること

 上記の(1)でも、組織のメンバーの頭の中は整理されすっきりするはずですが、次のポイントは「明日から」ではなく「今から」と伝えることです。特に効果的なのが、「その場で各人の行動を日単位で決めて、その場でスケジュールに登録する」ことです。
 自分でスケジュールに登録したことは「達成しようと意識」が働きます。そこが狙いです。

 

(3)計画達成に全員でとことんこだわること

 自律型組織となるかどうかの圧倒的な違いは「チーム全体で行動し実現したという達成感」にあります。ですから「行動目標達成にはとことんこだわる」雰囲気を創ることが大事です。その行動を見習うべきものがあれば承認し見習う、真似するという環境はここから創られます。

 

 

以上の3点は、実は「組織運営の仕方、ありかた」といってもいいでしょう。
ぜひみなさまの参考になれば幸いです。

 

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