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2021.12.08
右肩上がりの経営

「カレンダーやめました」の経営判断

「カレンダーやめました」の経営判断…

早いもので今年も締めくくりの時節となりました。少しずつ街の人流も増え、年末の挨拶回りに繁忙を極めているころかと思います。挨拶の際に自社のカレンダーを配布している企業様も多いのではないでしょうか。本日は、そのカレンダーにまつわる気付きと今後の事業戦略の在り方について考えてみたいと思います。

 

ふと目にした、お詫びのチラシを考える

いつものように、朝、地方紙のチラシにざっと目を通した時に以下のようなお詫びのチラシが目に留まりました。

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 誠に申し訳ございませんが、毎年購読者の皆さまに配布しているカレンダーは経費節減の観点より、取りやめることなりました。

  ●●新聞▲▲販売所

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「ずいぶん律儀な販売所だな」というのが最初の印象でした。私の家では毎年使用しているカレンダーがあるので、あっても無くても、正直困ることはありません。ただ、その次に思ったのが、「実家でも同じ新聞を取っていて毎年このカレンダーを使ってたな。両親は残念に感じるかもしれない。」ということです。確かに新聞の購読者の中には毎年このカレンダーを楽しみにしている人がいるのは一定数存在するでしょうし、そういう人たちにとってみると、このお詫びのチラシは非常に重要なものなのでしょう。もし、本当に欲しい人にこのカレンダーを届ける仕組みがあれば、余分な経費を抑えつつも購読者の満足度を維持することにもつなげられたかもしれない。そんなことを考えていくと、これは単なるカレンダーの要不要論ではなく、これからの事業戦略に通じるものがあるのでないかと感じるようになってきました。

 

感動を提供できるか?

インターネットの進歩により、安易に情報を手に入れることができるようになった現在。消費者は常に情報に対して容易に手が届き、それと同時に価値観も多様化が進んでいます。今や「作れば売れる」時代ではなくなっています。企業側としては、いかにして顧客が求めるものを察知し、それをタイムリーに届けるかが勝負のわかれ目となります。

 

マーケティングの大家であるフィリップ・コトラーは書籍「コトラーのマーケティング4.0」の中で伝統的マーケティングとデジタルマーケティングの統合を提案。さらに「究極の目標は、顧客を感動させて忠実な推奨者にすることである」と明言しています。つまり、お客さまより「そうそう、これが欲しかったんだよ。さすが、わかってるね。ちょっと感動すら覚える。」という言葉を貰うためにはどうするかを考えることが、これからの時代、必要になるということです。

先ほどの新聞販売店がどのように意思決定をしたかはわかりませんが、本来であれば、次のような議論があるとよいのかもしれません。

 

「いや待てよ、本当に自分たちのサービスがお客さまを感動させているのだろうか?」

「自分たちがお客さまを感動させられるポイントは他にもあるのではないか?」

「そもそも、自分たちがこの事業を通じて実現したいことは何だろうか?」

「いったん、あるべき姿から足元を見つめなおし、必要なものとそうでないものを整理しよう」

 

あるべき姿は何か?

私自身、日々目まぐるしく自組織のマネジメントや経営戦略の執行に奔走する中で、そもそもどうありたいのか、あるべき姿は何か?を考えることに難しさを感じています。どうしても現在や過去の制約条件にとらわれ、発想が小さくまとまってしまうのです。そうした時は周囲のメンバーや上司、諸先輩方に話を聞いてもらい、客観的に整理をするようにしています。そこから下した決断は抜本的な解決につながることが多く、今振り返ると相談してよかったと感じています。本コラムをご覧の皆さまも一度、「あるべき姿を語り合う場」を設けてみてはいかがでしょうか?新たな英断を下すきっかけになるかもしれません。

また、その「場」をさらに有効にするために、私たちコンサルタントのような「第三者」を活用いただくケースも増えています。もしご興味がございましたら、担当コンサルタントへお声がけいただけますと幸いです。

 

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